【R-15】甘々な元カレの始まり③ あいして?

 そうたは杏梨に覆い被さって口と手で優しく触れた。そして、ゆっくり優しく時間をかけて杏梨の上半身を癒す。


 杏梨の息が上がり我慢できなくなったとき、杏梨はそうたの方をじっと見つめた。


 全部忘れさせて気持ち良くして欲しい。


「そうた、あいして? 」


 あいしてほしいの。


 そうたはそっと杏梨にキスをして杏梨の腰に伸ばした。



 途中からもう声を我慢するなんて気持ちはどこかに吹き飛んでいた。コントロールできない。


 途中で思わず金田の名前が出てしまう。

 本当にあいして欲しいのは金田だ。


 ごめん、ごめんねそうた。もう何も考えられない。


 そんな杏梨に構わずそうたは執拗に舌と指で愛撫し、杏梨を高みに導いた。


 くたりと横になった杏梨は、誰かが身体を拭いてくれているのを感じた。温かな布団の感触、布団越しに身体を優しく撫でてくれている。


 あったかい……。


 そのまま杏梨は眠りに落ちた。




 ぐっすり寝て気持ち良く目が覚めた後、そうたは嬉しい言葉を言ってくれた。

 ハンバーグを作ったら、美味しいと食べてくれた。

 そうたの家から帰る時、来た時とはまるで足の重さが違うことに気がついた。


 そうたが癒してくれたんだ。ありがとう、そうた。



 これが、杏梨がそうたに甘々に癒してもらった最初の日だった。





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