受け入れるもの、拒むもの、終わるもの

バブみ道日丿宮組

お題:臆病な雪 制限時間:15分

受け入れるもの、拒むもの、終わるもの

 私のそばにいるのは悪魔しかいない。

「……」

 下駄箱には、猫の死体が入ってた。昨日はカラスの死体。一昨日はトカゲの死体が大量に入ってた。

 毎日のように死体を入れられてるので、上履きと外履きはカバンの中にしまってる。おそらくそれもしってるからこその大胆な行動なのだろう。

 一応職員室にて、報告。

 防犯カメラをいずれつけるから、それまで耐えて欲しい。

 そんなことを言われた。

 いじめ問題はあくまで個人同士の話。あまり関わりたくないオーラがびんびんだった。

 私の前に虐められてた女子は、雪のように肌白さで、見た目もお人形さんのように整ってた。男子にもよく声をかけられてた。それが気に食わないと、机に落書き、ノートにいたずら書き、スク水に穴をあけたりと、様々な手段でいじめられてた。

 最後は飛び降りだった。

 雪のように可憐だった少女は、赤い薔薇と散った。

 学校ではいじめ問題に取り組むなんてことを全校集会で親にいったり、意見箱を作ったりと、抱えてるこたちを救おうという動きが起こった。

 効果はなかった。

 亡くなった少女に代わって、私が彼女たちからいじめを担当することになったから。

 担任に報告しても、それはないからと言われた。

 給食にあきらかに必要ない七味を大量にかけられたり、デザートが取られたり、落ちたパンを食べさせられたり、毎日ひどいものだ。

 耐えてるのも気に食わないらしい。

「……なに?」

 登校してきた彼女たちは、私の手を掴みどこかで連れてこうとする。

 授業が始まるまで30分もある。それだけあれば、いろいろできるだろう。

 屋上にたどり着くと、背中に痛みを感じて倒れる。

 どうやら蹴られたらしいと思ったら、ナイフが握られてるのを肩越しに確認した。そこから血がだらりと落ちてた。

 それからは一方的だった。

 死なない程度に殴る蹴る、ナイフで斬るを繰り返した。

 今日のは耐えられない痛みで、涙がこぼれ落ちた。

 それをみてやつらは、笑った。喜んでた。

 負けるつもりはないのだけど、死んでしまった少女のためにも変えなければいけない。

 チャイムがなると、彼女たちは戻ってた。

 私は起き上がれなかった。

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受け入れるもの、拒むもの、終わるもの バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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