清楚で可愛い彼女が寝取られた、慰めに彼女の妹とシた。

さい

第一話 寝取られ

「──────///」と壁の向こうから白原真奈の喘ぎ声がする。


 耳を塞いでも聞こえる。


 目からは大量の涙が流れ出す。


 つらい、そんな言葉では表せられないほどの絶望で気持ちがいっぱいだ。


 そして、白原夢芽が俺に優しく抱きつき耳元で言った。


「先生っ、かわいそうな先輩っ♡。やっぱり先輩も変態なんですね……こんなところでも勃っちゃって♡。全部私で発散してください、先輩っ///」と。



 俺こと黒宮光一には中学から付き合っている白石真奈という彼女がいる。

 彼女は学年一可愛いと言ってもおかしくないほどの美少女であり、こんな俺が彼女と付き合える理由がわからない。


「光一くん」


 現在は真奈と一緒に手を繋ぎ下校している最中である。


「ん、どうした?」

「今日は少しこれから用事がありますのでこれで……」

「うん、わかった」


 これから一緒に寄り道でもしようと思っていたが、用事があるのなら仕方がないな。


 真奈は手を離し、少し前に進むとこちらを振り向き笑顔で。


「それでは、また明日ですね」

「うん……バイバイ」


 はあ、俺は本当にこんな可愛い女の子と付き合っていていいのだろうか。


 少し申し訳ない気持ちになる。

 なんせ、真奈は学校でいやプライベートでも告白されている人物だ、そんな彼女のことを好きな人を代表として俺は付き合っているわけである。

 

 いかんいかん、真奈は俺を選んでくれたんだ。

 誰でもなくこの俺を。



 家につき、しばらくしてからのことだった。


『先輩、少しおうちに来てもらってもいいですか? 見せたいものがあるんです』とうさぎの可愛らしいスタンプと共に一通のメッセージが来ていた。


 宛先は真奈の妹であり、一つ下の同じ水原高校に通う高校一年生の白原夢芽からだった。


『わかりました』と返事を返すと俺はすぐさま家を出た。


 とくに家にいてもすることがなかった、だから少し楽しみだった。


 

 真奈の家につき、インターホンを押そうとすると、玄関が空きシーっと右手の人差し指を鼻に当てながらの夢芽が出てきた。


 静かに、ということだろう。

 多分、中から俺が来ることを待っていたようだ。


「静かにお願いします、先輩っ」


 やはり、真奈の妹なだけありとても可愛らしい。

 でも、少し何を考えているのかわからない時がある。


 コクリと頷く。


 少し夢芽が嬉しそうにしているのはなぜだろうか。

 

 家の中に入ると、二階が物音でうるさい。

 ギシギシと部屋中に響いている。

 

 ん……なんなんだこれ。


 気になっている俺に気づいたのか。


「上が気になりますか?」

「あ、うん……」

「どうやら、姉さんは私が寄り道してくると伝えたためまだ帰ってきてないと思っているようです。まあ、実際のところ寄り道なんて嘘ですけどね♪」

「え、どういうこと……だ」


 意味がわからない、真奈がこの物音を立ててるってことか?


「まあ、すぐにわかりますよ。二階に行けば♡」


 ニコリと微笑む夢芽。


 なんなんだ、一体。

 何が起こってるんだ。


 階段を登るにつれて。

 物音は大きくなり。


「──────///」と言う女性の喘ぎ声がしだす。


「まっ、待て待て待て待て、もしかして……真奈一人で──」


 変な想像をしてしまい、カァーっと顔を真っ赤に染める。


「惜しいですが、少し違いますよ先輩っ♡。一人……いいえ、です」

「え」


 夢芽のセリフに頭が真っ白になった。

 夢芽の部屋の入り口で俺は足を止めた。


 ……意味がわからない、二人?


 夢芽は部屋のドアノブを回し、扉を開ける。


「どうしたんですか、先輩っ♡。ほら、中に入ってくださいよ」


「──────///」と喘ぎ声は止まることがない。


「はあ……ほら、先輩っ」と夢芽は俺の手首を握り、無理やり自分の部屋へと引っ張った。


「──────///」と一枚の壁越しに喘ぎ声がする。


「この壁の向こうには姉さんのベッドがあるんです」

「待ってくれ……どういうことだよ、え、真奈は──」


 すると、夢芽は両手をくっつけ、右頬に近づけて。


「はい、姉さんは先輩以外の男の子と今、エッチをしてるんです♡」


 ああ、そういうことか。


 この日、俺の彼女が寝取られてしまったことを知った。


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