勇者四天王と勘違いしたまま魔王を倒す

前置き四天王がどうイメージしても秒で死ぬイメージしかないので魔王さんに出勤してもらいました。


僕は今自らを魔王だと勘違いしている痛いやつを相手取っている。

大量の雑魚モンスターを討伐しいよいよ残すところ魔王のみなんだけどどこに逃げたのか全く見つからない。


魔王「勇者よ、人間の身でここに来るとは賞賛に値する。だがその程度ではこの魔王グシオホロシニーは倒せんぞ。フハハハハハ。」

レナ「四天王のくせに魔王っぽく振る舞うとか痛いからやめた方がいいよ。」

魔王「ほう貴様我を偽物だというのか。あまり舐めるでない。」

魔王はアイテムボックスから2振りの剣を取り出すと「我が魔王流剣術に敵うものなし。冥王波斬」

   絶対勝利の剣

レナ「エクスカリバー:10.00ヴァージョン起動。」

勝てる可能性がある相手全てを切り裂く一太刀が冥王波斬と衝突し…相殺した。

魔王「ほう我が一撃に耐えるか、だがその程度。魔王流剣術断絶世界。」

レナ「エクスカリバー:ホーリークロスブラスト。」

ドガン。

膠着状態が続いていたがあることに魔王は気づく。

自分の右手はどこだと。

目の前に落ちていた。

それだけではない。

なぜか動けない。

焦って足元を見るとずれ落ちる両足があった。

ならばと魔王

は相打ちの呪文を唱え始めるがその前にレナがとどめを刺しあっけなく倒した。



レナは自分が魔王を倒したと気づかないまま魔王城の奥へとどんどん進んでいゆく。

勇者の冒険は当分勇者の勘違いのために終わりそうにない。

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