クラス対抗編⑥

青竜を倒して雑魚モンスターども(一般の生徒にとっては普通に命を落とすレベル)を蹴散らして160階層へと足を運んだ。


160階層にはこれまでとは異なりフロア全体が砂漠である上に穴が所々あるため結構足場が悪い。

160階層を彷徨くこと早10分地竜と遭遇した。


土竜「青竜の自惚れを倒すのは分かるが少し油断していたとはいえ赤竜の小僧をも倒すか。

お主中々やるようじゃのう。

それじゃあ始めるぞい。」


和樹(こいつはどうやっても青竜、赤竜より強そうだな慎重に行くか。)


土竜「フン。」ブンと音を出しながら叩きつけた尻尾は和樹が数十秒前まで居た場所に当たった。


和樹(あっぶねえ。未来予知がなかったら直撃してたかもな今の。

  こういうやつには手加減とかやってらんねえは。

  タイミングを図って仕掛けるか。)


土竜「今のを避けるとわな。なかなかやるのをお主。」


和樹「あんたこそ、結構やるじゃねえか。」


数十分後和樹はひたすら土竜の攻撃を避けるのに専念していた。


和樹(もう完璧にこいつが仕掛けるタイミングを当てれるな。

  攻められてばっかやと面白うないけえなそろそろ奴さんが仕掛けるけえそれを狙い撃ちにしてやるよ。)


土竜(なんじゃこの人間は。このままでは長期戦になるにつれ儂の方がふりになるゆえ仕掛けるの一手しかできない。

あいつは狙ってやっているのかそれとも…

それが分かればちっとはやり易いっちゅうに。

ちっとは老竜を労れや人間よ。)


土竜「人間よ。これで決着をつけようではないか。」

【砂地招致】

ザザザッという音とともに大量の土煙が前方より出で、そこから土竜が一樹の背後に回り決着をつけようと瞬間土竜に悪寒が走った。

しかし理性と本能がそれぞれ違う印象を得ていることに困惑している土竜には避けるタイミングがなかった。


【身体強化】倍率変化 190%→290%、【神気操作】


和樹「くらえ地竜。これが俺の全力だあ。」


そう言うと和樹はまるで光のようなスピードで土竜の背後に回りラッシュをくらわせながら【幸運の一撃】を使った。


土竜「グワアアアアアアア。馬鹿な儂の戦略を見破るとは有り得ない一体何故。」


和樹「そりゃあ簡単な話だぜ。

   何の理由もなしに俺が避け回るわけないやろ。

   お前が攻撃するタイミングと攻撃してくる位置を把握するために避けてたんだよ。

そんでお前が長期戦になれば不利になるのは自分だと気付けばお前が

【砂地招致】から仕掛けてくるなと考えお前が攻撃してくる位置に待機してお前が仕掛けた瞬間に避けてから最大火力をぶち込んだんだよ。

お前は強かったさ。地形を操ることに集中している割にわな。


土竜はそれを聞いた時既に息絶えていた。


システム音:晴山和樹が土竜を倒したことを確認。

     春山和樹がレベルアップしました。


現状確認クラス対抗戦の攻略(ソロ)


1位Sクラス春山和樹(160階層)

2位Aクラス豪炎寺太郎(95階層)

3位Cクラス獅童渉69階層)

4位Bクラス鎌瀬狗(39階層)

5位タイDクラス天乃光(38階層)

   Eクラス刃牙紘太(38階層)

   Fクラス石畳了(38階層)


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