第11話 金貨1200枚
凄いな、理人が用意してくれたこれ…まるで体が蕩けるようだ。
浅黒の凄い美人が俺の事をひたすら気持ちよくする為に、あんな事ややこんな事までしてくれるんだ…二輪車とは良く行ったもんだ。
1人じゃなく2人でして貰う事がこんなに凄いなんて思わなかった。
しかも、このサービス、理人が俺の為に頼んで実現したそうじゃないか…持つべき物は、親友そんな所か?
「はい、ガイア様」
「これはなんだ?」
「水タバコですよ、ちょっとした薬草もブレンドしていますからより興奮するし口当たりも良いんですよ」
「そうか、こういうの俺初めてなんだ」
何だか驚いた顔しているな…どうしたんだ?
「そうですか? 案外病みつきになりますよ」
「そうか?…案外いけるな」
「そうでしょう、さぁどうぞ」
1本の水タバコを三人でまわしながら吸うのか…何となく背徳的な気がする。
「あの…聞きたい事があるんですけど…良いですか?」
「ジザベル、遠慮しないで何でも聞いてくれ」
「あの…理人様とガイア様の関係ってどんな関係なんですか?」
「あっ、それ私も聞きたいな」
何でそんな事聞くんだろう?
「ああっ彼奴は俺の親友だよ」
「親友なんですか?」
何で驚いた顔するんだ…俺と理人が親友だと可笑しいのか?
「イザベル、俺と理人が親友だと可笑しいのか?」
「あの…余りに噂と違うので驚いただけです」
「噂? なんの噂だ…」
「いえ、あくまで噂ですから」
「別に気にしないから言ってくれないか?」
「イザベル、ほら」
「うん、あのあくまで噂なんで気にしないで下さいね」
「解った」
嘘だろう…リタの事がそんなに噂になっているのか?
俺が理人から略奪した、確かに嘘じゃない。
だが、これは不味いぞ。
「その噂は嘘だ、リタは俺の事が好きで付き纏っているが、俺はその気はない、親友の恋人に手を出したりしないぞ」
「やっぱりそうですよね! あのビッチが勝手に乗り換えようとしただけですよね」
仮にも賢者なのに...この噂は不味いな。
「そうだ、俺も困っているんだ、好きでもないのにな」
「本当にあのリタビッチ性悪ですね、勇者様と同じ指輪しているなんて、きっと同じ指輪どこかで買ったんですね」
裏切ったのがリタという事だから俺に飛び火していないが、俺の略奪としれたら次は俺がこう言われるのか。
「ああっ凄く迷惑してるんだ」
「そうだよね!勇者様がそんな事しないって私は信じてますから! それで 私って勇者様から見て綺麗ですか?」
「ああっイザベルは凄く綺麗だよ」
「マリア様と比べたらどうですか?」
「比べ物になるわけないだろう? イザベルやジザベルの方がずうっ可愛いし綺麗だよ」
「本当ですか?凄く嬉しい」
「ねぇねぇ、もしかしてマリア様やエルザ様の指輪もリタと同じなのかな?」
賢者なのにリタは呼びつけ…相当嫌われているんだな。
「そうだよあの二人にも本当に困っているんだ、俺は勇者だからこれから魔王と戦うんだ、その為には『聖女』『賢者』『剣聖』とは仲良くしなくちゃならないんだ、それを彼奴ら本当に勘違いして困っているんだよ…」
「嘘っ本当かな? 怪しいなー――っ」
「うん、凄く怪しい気がする」
「はははっ俺が君たちに嘘なんて付くはずが無いじゃないか?」
「あの…勇者様ってそれなら恋人とか婚約者とか居ないんですか?」
「いないよ」
「嘘っ、それじゃ、三人が婚約者と言うのは嘘なんだ…」
「ああっ間違いだ」
「本当かな?」
「俺は嘘なんか付かないよ」
なんだ…これ凄い体を密着させてきて、さっきから頭がくらくらして二人の事ばかり考えている…
「ねぇ、ガイア様、それならこんな安物の指輪要らないよね」
ああっ駄目だ二人の事しか考えられない。
「ああっ要らないな」
「それならこれポイしちゃうね」
窓から指輪が…別に良いか...
「あの…ガイア様ぁ、私の事好きですか」
「ああっ大好きだ」
「ねぇねぇ私も?」
気持ちが良くて二人の事しか考えられない。
「ああっ好きだ愛している」
「あの…それなら私達と結婚しませんか? 勿論、側室で構いませんから」
「うん、私、勇者様が魔王を倒して帰ってくるまで待っていますから、貰ってくれませんか?」
マジか?
ダークエルフの美女が俺に結婚を申し込んできたというのか?
理人のいう事は本当だったのか…
「それ嘘じゃないよな?」
「はい、だけど私達娼婦だからお店から出る為に『身請け金』が居るんです、正直ガイア様には一目ぼれです…ですが無理ですよね」
「どんなに好きになっても私たちは娼婦ですから…汚れた女、ガイア様が『身請け金』を払ってまで傍に置いてくれるわけありませんよね」
本当にこんな美人が心から愛してくれていたのか?
見受け金さえ払えれば、側室になって貰えるのか…
「その金額は幾ら位になるんだ…」
「ごめんなさい…金貨1200枚(約1億2千万)になるんです…良いんです。無理なのは解っていますから」
「ごめんなさい…無理言いましたね、さぁ少し休んだし続き頑張りましょう」
凄く悲しそうな目だな。
綺麗で神秘的で…
俺も二人の事が好きだ…
さっきから体が凄く熱い。
これはチョチョリーナの時には無かった。
これが愛なのかな…もう3人なんてどうでも良い…
魔王討伐すらも...いや駄目だ、俺は勇者だそこだけは捨てられない。
「金貨1200枚、それだけ用意したら俺の側室になってくれるのか? 暫く待ってくれ、俺が必ずどうにかする」
「「本当ですか?」」
「ああっ勇者に二言は無い」
「嬉しいです」
「本当にありがとう…えへへっお礼に頑張っちゃいますね」
「私も…」
こんな美女が俺の側室になってくれるなら、確かにあの三人は魔王討伐以外の目的じゃ要らないな。
理人の言うとおりだ…だが金だ。
金が必要だ…理人に泣きついてみるか…親友だからきっとどうにかしてくれるよな…
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