第2話 前世

俺の名前が『理人』なのは不思議だと思わないか?


そう、俺は転生者だ。


5歳位の時に前世の記憶が蘇り、リヒトから理人と呼ばれる事になった。


だが…只のそれだけ。


よく言うチートなんかは無い。


しかもこの世界今では転生者は滅多に生まれないが、昔はかなり生まれた時期があり、マヨネーズも眼鏡も半世紀前には作られていた。


まぁ、俺位じゃ知識チートは出来ない。


この世界は前の世界でいう中世位だ。


今でこそ少ないが、昔は結構生まれたからか、色眼鏡で見られない事がせめてもの救いだった。


まぁ俺の前世は…只のサラリーマンだった。


特に変わった事が出来ないから、両親も凄いとは思わず『そうだったので終わった。


ただ、少し違うのが『昭和』という時代の激闘の時代に大学を卒業して社会人だった。


当時の日本は『アッシー君』に『メッシ―君』男は女に尽くすのが当たり前。


デートに誘いたければ5万円も持ってなければ困るし、旅行に誘うなら全額男持ちで高級ホテルは当たり前、そんな時代だった。


良い女に群がる男たち。


世の中が狂っていた。


恋愛や人間関係も今より過激で、足の引っ張りあいは会社でも日常でも当たり前だった。


クレイジー80ズ。


狂った80年代…のちにそう言われる時代。


そんな時代を俺は大学生から社会人で過ごした…


その記憶が薄っすらあるだけだ。



俺は決してあいつ等を許したわけじゃない。


だが、勇者パーティであるガイア達が魔王と戦わないと困るのは確かな事だ。


その中で俺は…精一杯の仕返しをする…それだけだ。


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