ドンブラザーズが面白いって話。(ネタバレに配慮しながら書く!)
こういう文章、元々はn○teで書いていたのですが、試験的にカクヨムちゃんで載せてみます。なぜならみんなに『ドンブラザーズ』を見てほしいからです。布教ともいいますね。n○teのほうが画像を貼れたり太字にできたり目次が作れたりするんですけど。評判がよければまたこういうエッセイを書いていきたい所存。
よさがうまく伝わるかどうかはさておき、2022年7月10日現在の自分なりの考察含めてこうして文面に残しておけば後々本編で判明した時の「なるほどなー!」具合が変わってくると思うんですよね。「
自分自身が〝ネタバレ容認派〟――理由といたしましては、オチがわかったところでその過程や演出が気になるタイプで、ミステリーで言えば犯人よりもその動機やトリックを重視するから――なので一部配慮しきれていない箇所はあるかもしれませんが、ご承知おきください。この文章を読み始めた時点で「縁ができたな!」ということでひとつ。
以前『平成仮面ライダー』が好きと、チラッと書きました。戦隊モノのほうはどうかというと、見始めても途中でやめてしまうケースが多かったです。近年で完走したのはジュウオウジャーとルパパトでした。共通項は「メインの脚本家が香村さん」って点ですかね。そもそも仮面ライダーウィザードが好きなので、波長が合うのかもしれません。プリキュアも途中でやめてしまいます。
自分なりに考えてみましたが、原因のひとつに『ワンパターンな展開』はあるのではないか。何か問題が起こる→怪人が暴れる→怪人と戦う→怪人が巨大化したのでロボバトルをする→問題が解決。みたいな。ジュウオウは怪人との戦いの他にアニマルたちや大和先生(レッド)側の抱えている問題があったり、ルパパトはルパンレンジャーとパトレンジャーの対立というドラマがあったりして、ひとつのドラマ内で複数の軸が動いていたのが一視聴者として飽きずに楽しめた部分でした。
主人公たちのメンタル面に惹かれた部分もあるのかもしれません。大和先生は思いやりと不屈の魂の持ち主で、ルパンレンジャーは「大事な人を取り返す」ために全力投球していて、パトレン側は(警察組織でもありますから)「市民の平和を守る」ブレない信念があります。
さて、ドンブラザーズはどうなのか。
ドンブラザーズの脚本を書いていらっしゃるのは井上敏樹さん。平成仮面ライダーでいうとメインでは仮面ライダーファイズやキバ。あとは龍騎やカブトでも名前が出てきます。クセの強いキャラクターと、食べ物を使用したシーンが多く見られるのが特徴的と言われていますね。その特徴はドンブラザーズでも顕著です。
それぞれのキャラクター別にそのクセの強さを解析していきます。
桃井タロウは出生から特殊な存在ではありますが、完璧超人。周りにもその完璧さを押し付けてしまい問題を起こす回もありました。自分に厳しく他人にも厳しい。嘘をつけないまっすぐな男。語気が強いので誤解されがち。孤独のつらさを知る孤高の人でもあります。まだまだ謎が多い。
鬼頭はるか先生はイエローで女子高生。漫画家を目指しています。レッドのタロウより体感的にセリフが多く、ある意味主人公ともいえますし、コメディリリーフともいえます。最近の話では漫画がどうのみたいなことを言わなくなってきたので、お供(※ドンブラザーズでは共に戦う仲間たちのことをお供と呼びます。あくまでタロウが上の主従関係。だから強制召喚もできる)としての自覚が強まってきているのかもしれません。オニなのに桃太郎側にいる不思議は、そのうち明かされるんでしょうかね。
猿原真一はブルーで自由人。俳句を嗜む。意外と我が強く、虎視眈々とタロウから一本取ろうとしています。他のお供たちよりタロウの強さを認めている節が作中何度か出てきているのが、風流人というキャラ付けをあえて外しているような感じでいいですね。
雉野つよしは初(なのかな?)の男性ピンク。他のお供たちに比べると常識人。当初はネタ枠と見ていたのですが、妻帯者であり、その愛する妻にも何か不穏な雰囲気があって、妻を愛するあまりに「あれ、この人もおかしいのでは」と疑ってしまうムーブを見せています。これ以上はネタバレになるので本編を見てくれとしか言いようがない。
犬塚翼はブラックのワンちゃん。指名手配犯で追われる身。愛する人に会うため逃走中。ドンブラザーズは基本的に作中で設定の解説がなく、解説があってもそれは敵サイドが喋ってくれるパターン。全体的に説明不足ではありますが、それを話の面白さと勢いでカバーできてしまっているのがすごい。犬塚視点の話だとどうしてこうなったのかの話が出てくるので、ブラック回はコメディ色強めでも解説があるので親切。
ドンブラザーズが戦隊らしくなさを貫いてきたところで登場してきた地球の平和を守る戦士としての意識が高めの追加戦士(戦隊では途中から加入するメンバーのことを追加戦士と呼びます)については結構丁寧に本編で描かれていたので本編を見ましょう。
戦隊の〝戦隊らしさ〟って、五人が揃って変身して、それぞれの名乗りがあって、決めポーズがあるところだと思うんですけど(アキバレンジャーでも強調してましたね)ドンブラザーズにはそれがありません。決めポーズっぽいものはあるんですけど、自由にやっています。ロボバトルも毎回やっているわけでもない。いや、やっているかもしれない。記憶を疑いたくなるぐらいにはロボバトルの印象が薄い。おもちゃの販促的に大丈夫なんか。大人の事情が心配になる自分。
今回のドンブラザーズはアマゾンプライムビデオで毎週水曜日に配信されています。これまではテラサと東映特撮ファンクラブしか配信がありませんでした。おかげで毎週水曜日に楽しく追えていますし、「アマプラで見られるよ!」とオススメしやすい。助かる。もっといろんな人とドンブラザーズの話をネタバレ全力全開でしたいし、カクヨムちゃんでは歌詞を引用すると怒られるらしいので「オープニングとエンディングの歌詞がまたいいんですよこれが」って話ができない。なんてこったい。
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