第192話・Ego search

 一日の予定を消化して、ホテルに戻る。相変わらず、凄まじい場所に止まっているなとは、どうしても思ってしまう。

 時間ができたのは、また久しぶりの話で、となればやることは決まっている。僕の今日の活動が、どういう反響を得ているかの確認。つまりエゴサーチだ。


【VTuberの撮影風景】秋葉リンファンスレPart412【かなり叡智】

1:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

イギリスで出回っている撮影風景の画像をここに共有したい。

これはシコリティ高いぞ!

https://tubuyaittaer.com/DFuvbhwlqJ3eeVi/status/31507942248


 高度情報社会の現代。その情報伝達速度は余りにも早い。今日撮影された、RTSを着た僕の画像が既に日本にまで出回っている。

 最上さんを恨まずにはいられない。

 だが、それはVTuberとしての活動に問題を起こすようなものではなく、よって文句を言えるものではない。


2:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

これ、RTSか!? こんなにぴっちりしてるのか!? 叡智すぎるだろ!


3:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

ロリっ子スパイちゃんなリン君とか……萌え!


4:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

下半身の正面映さないのは、本当は女の子ってバレちゃうからだな!

https://tubuyaittaer.com/DFuvbhwlqJ3eeVi/status/6060596928510


5:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

でも、この体型で男はありえないだろ? やっぱ設定だったんだな……。

まぁ、ぶっちゃけどっちにしろ推すけど。


6:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

いいか? ロリの魅力はお尻だ。そして、リンちゃんの魅力もおしり。よってリンちゃん=女の子。解は斯く示された!


7:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

ショタコン有識者だけど、ショタの魅力もおしりだよ。性分化前の男児は、その骨格が男性のそれになっていないから、尻えくぼがない。ショタのおしりは女の子なんだよ!


8:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

有識者名乗るだけあって、変態すぎるwwww


9:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

どうでもいいけどさ、リンちゃんがスパイやるとして、アメちゃんで寝返らせられそうじゃない?


10:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

アメちゃんじゃ無理だろ……。最高級スイーツ奢りたくなる衝動に負ける


11:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

負けるの俺らかよwwww


12:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

にしても叡智だなぁ……。あれ? ママも一緒に出てたよな? てことはママもこの格好か?


13:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

お前天才かよ!? ママがこの格好とか、叡智すぎるだろ!?


14:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

作画班!


15:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

ちょっと待て、もう描き始めてる!


16:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

てかさ、RTSモデルできないかなぁ? どうせだから、モデル版のRTSは無駄にテカらせるか?


17:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

それ、もうただのラバースーツなんだよなぁ……


18:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

すっとラバースーツって単語が出てくる>>17ってこいつ相当の変態だぜ……


19:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

思ったんだけど、リンちゃんとママって具体的にどの神様の転生体って言われてるんだよな? それを叡智にするのは不敬じゃないか?


20:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

今描いてるんだ、やめろ!


21:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

大丈夫だ、既に天照大神本人が叡智同人に出演してる


22:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

海外よ、これがクールジャパンだ!


23:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

誇らしげにすなwwww


24:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

描けたぞ!

mitirinrubber.png


25:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

ナイステカり! あと、ナイスちんちん!


26:以下名無しにかわりまして兄がお送りします

実際のリン君には無い……。ないけど、俺らの心にはあるんだ! そう、穢れたバベルの塔が!


 もう、ため息を禁じえない。僕だって、ちゃんと男なのに……。

 それに、ファンアートに文句をつけるようで申し訳ないのだが、これはエッチすぎるし、逆だと思う。これじゃあまるで、僕がママに襲われる寸前のようだ。

 でも、将来がそうではない保証はどこにもない。僕はきっと、ママにそんなことをされても喜んでしまう自信がある。


「リン君、もう寝るよ?」

「うん!」


 ともあれ、僕は今日もママの腕の中で眠りにつくのであった。

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