再会
第55話・後日放送
夏マケの期間も終わり、次のイベントといえば秋物の撮影だ。
そんなことはさておき、今日は放送だ。秋葉リンとしてマンケに参加したのだから、その慰労とか、ありがとうとかいろいろ言わなきゃいけないこともある。
さらに言うと、マンケでは僕が主催側に近い立ち位置で満さんに協力してもらった。だから、今日は初めて満さんに僕の放送枠に来てもらっている。
「こんばんわー! みんな今日もお疲れ様! みんなえらいえらい」
「お兄さん、お姉さん! 今日もたっくさん頑張ったんだね! すごいすごい!」
でも、挨拶は満さん……みっちーママからだ。だって、僕たちは秋葉家だから、ママが一番偉いのである。
銀:リン君枠でお母さんと一緒だと!?
里奈@ギャル:リン君&ママー! 愛してる!
デデデ:夏マケお疲れ様ー!
Roze:
お塩:日本に住んでてもマンケ行けない人いるから……俺とかな!
ベト弁:お塩、目からお塩出てるぞ……
初bread:いやぁしかしめっちゃ可愛いリンちゃんいたよねぇ。
Pine:お前ら……裏山死刑
Elsa:来年は絶対行く!
Alen:もしかしたら、アメリカに来てくれるかも知れないよ? シモンが呼んでるし。
Mike:リンちゃんがあの番組に出るなら、絶対に見る!
コメントは今日も盛況。いつもどおりだ。
「うん! すっごい可愛い僕がいたよね! ツーショット撮った! でも、不満なのは、その可愛い僕の方が背が高いこと!」
そう、僕は身長138cm。その人は僕より10cmくらい高かった。
銀:あ、俺のこと?
爆弾発言が飛び出した。
「銀さんだったの!?」
「あれ? 銀ちゃんって女の子?」
そう、どこからどう見ても低身長の女の子だったのだ。
銀:いや、俺アルビノでさ。外見も女みたいだから、活かしてキッズモデルやってるんだわ。あ、あと世のショタコンお姉さん諸君! 俺は合法だ! 現在彼女募集中!
そっか、銀さんは僕と同じ、キッズモデルおじさんだったんだ。
よし決めた、銀さんに協力しよう。
「銀さん、ツーショット出していい?」
銀さんと僕のツーショットは双子風にとってある。撮影者は満さんだ。
銀:もち!
銀さんの了承が取れたので、僕はそのツーショットを画面に出した。
「これが僕と銀さん! ふふふ、戦利品だよ!」
結構大切な戦利品だ。だって、視聴者さんとのツーショットだし、写真としても完成度が高い。双子風なんて、そうそう撮れないから。
里奈@ギャル:ぎゃあああああああああかわいいいいいいいいい
デデデ:双子だああああああああ!
お塩:あ、天使だ……迎えに来たんだ……
Pine:日本って神の国だよな。だって天使が住んでるんだもん
Elsa:お持ち帰りしたい……
Alen:日本のかわいいって怖い! だって人殺せるもん!
Mike:日本が核を持たない理由だな! 大量無害化兵器持ってるもん!
初bread:心臓麻痺するわこんなん!
ベト弁:かわいいの暴力!
わー!ぐわー!?:わああああああああ!ぐわああああああああ!?
チャイが好きィ:わーぐわーが死んだ!?
ダン・ガン:このひとでなし!
どうやら視聴者さんたちは、銀さんのかわいさにやられてるみたいだ。
銀:今度コラボ写真撮れないか、聞いてみるよ!
そして、そのヤラレを銀さんは日本全国に拡散するつもりでいるらしい。
「でもびっくりだなぁ……僕と同じ、キッズモデルやってる成人がいるなんて」
おじさんって言葉はぼかす。だって、僕のイメージもみんなの弟だし、銀さんのイメージだって壊しかねない。
銀:ふふふ、同士よ!
「銀お兄さん!」
「あー、二人でイチャイチャしてると視聴者が死ぬよ?」
そういえば、コメントが止まっていた。
里奈@ギャル:カワイイ……カワイイ……
デデデ:想像しちゃうんだよ! 背景画像が双子ショットのせいで想像しちゃうんだよ!
わー!ぐわー!?:チーン……
チャイが好きィ!:バンド……やりたかった(遺言)
ベト弁:落ち着け……お前は……バンドを既にやっている(遺言)
Pine:神よ……今……あなたのもとへ……
Elsa:日本の可愛いって暴力だよ!
Alen:もっとイチャイチャして
Mike:どうぞ!
初bread:ちなみに、俺の中で銀氏がロリ声になってる
あ、そういえば、銀さんの声は……。
「女の子が出す少年声って感じだったよ。それでちょっとクーデレ系!」
「可愛かったよねぇ……」
そう、銀さんは可愛かった。声も含めて完璧だった。
里奈@ギャル:銀ちゃん! 結婚しよう!
銀:君のおっぱいが大きいかどうか、それが問題だ!
銀さんは巨乳派だったみたいだ。
デデデ:なんで日本って男同士だと結婚できないんだろうな……
銀:知らねぇよ! あと俺、男無理だから!
Alen:アメリカにおいで
Roze:
案外と海外だと同性婚が出来たりする。日本はその面では遅れてると言わざるを得ない。まぁ、僕は興味ないけど……。
「あ、ママはそれなりにおっきいよね?」
そう言いながら、僕はママとのツーショットを出した。
放送で使う許可は出してもらっていたのだ。というか、お互い使う気満々で撮影をした。
銀:ママって結構理想なんだよなぁ……ママみたいな人がいいなぁ俺もなぁ……
デデデ:わかる!
そんな感じに放送は進んでいった。
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