第6話:労働環境の変化 ⑥
しかし、お金をたくさん得られるようになると天狗になる人や何をしても良いと思う人が多くなっていき、利己的な人になってしまうケースも少なくない。もちろん、その人の生活が第1にはなるが、夢を追う人は決して利己的な考え方になってはいけないと思うし、利己的な考え方をする事で良い結果は生まれていかない。
そして、今は何事も秘密主義になっているが、こういう風潮も全てではないが、変えていかなくてはいけない部分だと感じている。
例えば、会社の商標や商品の製造手順などは会社の経営・運営に影響が出るため、一般的に考えると守秘義務を遵守しなくてはいけないが、社内であったハラスメントや暴力行為、立位性を利用した誹謗中傷などはきちんと労働基準監督署などに報告するべきだし、信販会社などもそうだが、きちんと関係各所との連携が取れていないことでトラブルの発覚が遅れる、きちんとした手順で処理しなかったことで名義人に損害を与えるなどきちんと手を講じた上ではほとんど起きない事例がたくさん起きるのだ。
そして、きちんと適正に処理をしたと主張してもトラブルが起きてしまっては信用が薄れてしまう。このように知名度が高い組織や有名な人が何かを起こして立位性を利用した主張をしても、その支援者たちが擁護してくれることで、イメージを汚さずに社会が守ってくれるという不均衡なパワーバランスが個人に対して不幸を呼んでいることを考えると、日本がなぜ人材不足に陥るのかは分かりやすい。
それは“組織なら間違ったことをしても許される”・“個人なら会社などに逆らって自分の首を絞めない”などという誤認識が増えていることで組織から何かされたとしても個人は泣き寝入りを強いられるのだ。
そういう社会だからこそきちんと間違っていることは間違っている、正しいことは正しいという認識を持たせないとワークバランスは改善されないだろう。
そして、さまざまな統計に出てこない潜在的人材が増えてしまう事で新しく働きたいとは思えなくなってしまうのだ。
今の日本において適材適所で働けている人は数多くない。そして、前向きに退職したいと思っている人が増加していることはいうまでもない。
なぜなら、働いている人の中には“いくら頑張っても評価されない”・“どこか自分は利用されているような気がしてならない”など自分を正当に評価してもらえないなら自分を正当に評価される環境に身を移したいと思う人もいるからだ。そして、働いている人の中にはこのタイミングで新しい人生を考え始める人が増えていく時期でもある。そして、現在はコロナ渦ということもあり、在宅で出来る仕事をしたい、これまでコツコツ準備してきた事業を本格的にスタートさせたいという人も例年に比べると増えているように感じる。
本来ならこういう夢を応援する事が出来る社会だと良いのだが、そういう人に対して一定年数の同業への就労や独立の禁止、仮に独立して損害を被らせた場合には損害賠償などかなり高圧的な成約をさせられる、その人は会社とは関係なくなるのに制約でがんじがらめにして、個人の自由を拘束するような会社が増えている。
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