あなたは何色ですか?

京わらび

第0話

 僕は世界を色で分けて見ている。

 

 僕の見ている世界は物心がついた時から色がなかった。

 灰色だった。

 

 ある日、突然色がついた。

 これがみんなが見ている世界だと思った。

 

 しかし違った。

 

 僕の見ている世界は、音、におい、動き、感情、人間の行動などに色がついている。

 しかし建物や景色の色など、そこにあるものは変わらず灰色だった。


 そのため、僕は他人を色で判断していた。

 だから僕は周囲の人間から気味悪がられた。

 

 一人だった。

 心を失った。

 それでも僕は生きた。


 いつかみんなが見ている世界を見れると信じて。

 僕の見ている世界を肯定してくれる人がいると信じて。


 これは、色の無い、色のある世界で生きる僕の物語だ。






 お久しぶりです。わらびです。

 本来は4月に投稿予定だったのですが、前作の紙に書いた下書きをなくしてしまい、さらにホームシックになりと色々とありまして、こんな時期になってしまいました。

 前作の改稿版は来年投稿しようかなと思っています。それまではこちらを読んでいただければ幸いです。見切り発車のため、書きながらの投稿になります。なので不定期更新です。それでも良ければお読みください。

では、またいつか会いましょう。

わらびでした。またね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る