第14話(最終話)【マヨの乱史書・メタリアーナエタリエルの書】
第14話(最終話)【マヨの乱史書・メタリアーナエタリエルの書】
一冊の本がある。
カラアーゲ王家の争乱を記したマヨ・カラアーゲの近習カタリーベが執筆者とされている、
「カラアーゲ王家に人格者あり。名をマヨ・カラアーゲとなむいいけり。国王たる父より反逆者の汚名を受け故国を脱せり。」-マヨ逃亡の章-
「マヨ、オベン島諸侯連合アタタメマスーカ領レンチンにて蜂起せり。レンチンソードリッターを用いてレンチンを制圧。暴虐の領主を駆除す。マヨこの地を拠点としたレンチン共和国の建国を宣言す。」-マヨ蜂起の章-
「オベン島諸侯連合領各地に於いて領民の不満が暴発す。これを好機としたレンチン共和国はオベン島解放戦線を組織せり。各地にレジスタンスが結成されるに至れり。」-オベン島解放戦争-
「争乱の末、マヨ・カラアーゲ率いるレンチン共和国を盟主としたオベン島解放戦線はオベン島全土を占領、マヨのあずかり知らぬところで旧・領主一族の処刑を行いし不埒者を牛裂きの刑に処せり。」-マヨの怒りの章-
~この後も大陸全土を争乱の渦の中心であり続けたマヨの奮戦が描かれていた~
【マヨの乱史書・メタリアーナエタリエルの書】
「マヨ・カラアーゲ故国に帰還す。国王自ら剣をとり反逆者とした娘と相対せり。傍らには泡を吹いて絶命したる宰相の生首が一族郎党悉くと共に玉座の間に散乱したる阿鼻叫喚の感あり。剣劇を交えるも国王は討たれることを望みせめて首をとるのは愛娘たるマヨの手でと言わんばかりに見えり。マヨ、父を討てり。」-カラアーゲ国王の死の章-
「マヨ・ソルト・カラアーゲ、王権を放棄す。最後の大権として大陸の名をメタリアーナエタリエルと定め、メタリアーナエタリエル共同体とした共和制に移行するを定めり」-マヨの乱-
Fin.
【人格者の若き騎士は反逆者】 どら焼きパンケーキ中佐 @kotobukinatsuodorayaki
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