第2話 転校生
校庭で始業式が始まり、担任紹介があった。
4年1組の担任は、清川先生という女性教師だった。
決して若いとは言えないが、40代でベテラン教師といったところだろうか。
校長先生の話も終わり、新しいクラスごとに教室に向かう。
香苗は、3年生のクラスで同じたった友だちと一緒に行動していた。
清川先生は優しいんだろうか、
宿題が少ないといいね、
そんな会話がされていた。
全員が教室に入り、清川先生もやってきた。
………………転校生と一緒に………………
東京の八王子からきたという転校生は、少し色黒で活発そうな女の子だった。
清川先生が、簡単に自分の自己紹介と一緒に転校生の紹介をしてくれた。
その転校生の名前は「大木浩子」
香苗の席の横が空いていたので、浩子は香苗の隣に座ることになった。
休憩時間になると、みんな転校生の浩子のところに集まった。
「何の遊びが好き?」
「好きなテレビは?」
みんな浩子のことを聞きたがっている。
香苗も聞いてみた。
「どこに住んでるの?」
そうすると、
「マンションビルズだよ」
と返事が返ってきた。
香苗はすごく驚いたと同時に興奮した。
なぜならば、香苗の住むマンションだったからである
そういえば、春休みでに引っ越ししてたなと香苗は思い出した。
まさか同じ学年で同じクラスだったとは。
香苗は興奮して言った。
「え!!私と同じマンションだよ!!今日は一緒に帰ろうよ」
浩子は、
「本当?!うん、ありがとう」
と嬉しそうに答えた。
その日は、自己紹介カードや、明日の連絡などで実質1時間程度で下校となった。
下校の時、香苗と浩子は一緒に昇降口に向かった。
昇降口には正美の姿があった。
登校は毎日一緒にしているが、クラスが違うと下校時間が微妙に違うため、帰りは一緒に帰らないことが多かったので、正美が待っていてくれたことに、香苗は少し驚いた。
「正美!待ってくれたの?」
と香苗は声をかけた。
「うん、なんか新しいクラスは疲れちゃってさ」
と正美は返事をし、浩子の存在に気がついた。
「あっこの子は浩子。転校生。私と同じマンションなんだよ!だから道案内も兼ねて一緒に帰ることにしたの。」
と香苗は紹介をした。
正美は、
「そうなんだー!浩子ちゃんよろしく。
私は正美だよ。」
と軽く挨拶はしたものの、すぐに嫌そうな顔をした。
香苗は少し違和感を感じつつも、3人で学校を出た。
いじめ @yururin24
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いじめの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ちょっとした語りと思索を披露する場最新/ポンポコ
★42 エッセイ・ノンフィクション 連載中 125話
連々最新/@nnnaaannnaaassshhhiii
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 31話
きまぐれ日記最新/のいげる
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 131話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます