二十歳の原点を読んで
@teasol07
引用
高野悦子の二十歳の原点を読んだ。
私はいつか、会いたかったと願って止まなかった人間に出会えると思っていて、それは嘘偽りなく運命であると決定つけるものである、とも考えている。
しかし私たちは出会えなかった。
私は死ねなかったし、卑怯者にはならなかったがあなたはあっという間に卑怯者に陥り、自分だけだと思い死んでしまった。
たった二十歳で。
孤独なわたしにあなたは会いに来てくれなかったし、私も会いに行けずにここに留まっている。
私たちはよく考えた結果ヘテロセクシャルで、異性しか愛せないが、私たちが出会えなかった世界は、もう希望もないのではないか。
個人主義とアナーキズムを無視できず、この世で足を引っ張られ、なんとか酒とタバコで割りを合わせて、文章を書いていたあなたを他人だとは思えない。
卑怯者にはならないとあれほど言っていたではないか。暗闇が友達だとも。
それをわかっていたなら、何でそこで耐えてくれなかったんだ。
耐えて顔を見せてほしかった。
いや、
こんな私でもいつか会えるだろうか。
幸せを想像することは、文章を書くよりも何倍も難しく、己に厳しくなるだろうが、もう全て放り出して幸せになろうよ、そうなりたいよ。
どうしてだよ、
二十歳の原点を読んで @teasol07
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます