雨と霞の人混みの果て
雨に喩えば草露ともなり
在りしも果てなむと
その美しいのは
嘘でも方便でもないから
己を疑うことも無く
ただ地に落ちて、
在ればこそ
ならばと私を
霞に喩うて
虚勢を張れども
雨のようにはいかないみたい
それゆえ私は
相隣る霧粒の、その、
脆弱で希薄な
阿呆感の浮遊を貶す
けれども
ひしと抱きしめたくもなる
在ればこそ
世界はたぶん、それだけの空箱
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