俺の足はまるで木

虚しさを吸って生きてるんだ

遠目に木目

心音がやたら大きい夜中2時

丑三つ時は4時に変わり

7度目の寝返りを打つ


3度目に起きた時

胸はまだ痛んだが

俺は人間ではないから

虚しさを養分に

砂漠にいくつかの水

あなたに会いたいと叫んだ


頭の中で何度も

愛してると言われたが

叩く右手は宙をかき

そのまま回った

身体は自由と喜び

みなみじゅうじ座が俺を見下ろした


スケスケの森の中を

俺は何故か暖かいままで

ひとり

見上げた空は綺麗で

宇宙服がない私じゃ

幸福と恐怖の天秤が

震えてどうしようも無い


わけもなく歩いて

右見てふやけてしゃがんで

芝生を見たら頭が軽くなった

全部忘れられないから

錘が沈む前に

走ったら少し消えた

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