第十五話。転生者VC
【知恵だけは豊かな転生者たちの集い場】
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>雑談
2024年4月6日
さっちゃん:てめーらのち〇こ捥いだろか!?!!
回線あるところだけ最強戦士元帥:人妻におち〇ちん触らせられたら、捥がれてもいいぜ
転生忍法:キモイっす
ーーーーーーーーーーーーーーーー新規
今日 13:21
you:はぁ...
回線あるところだけ最強戦士元帥:お、久しぶりじゃん。最近全然見ないから、どうしてたん?
you:死にたいです
回線あるところだけ最強戦士元帥:待て待て、いきなりどうしたん?話聞こうか?
you:俺は自分は最低野郎だと思いました。
さっちゃん:全然話見えてこないけど?大丈夫?とりあえず死ぬんじゃないわよ
you:死にませんよ。死にたいですけど、死ねないですよ
回線あるところだけ最強戦士元帥:君不死チートだったっけ?それともそういう魔法開発出来ちまった?
you:どれも違います。説明が難しいです
さっちゃん:死なないならいいけど、勿体ぶってないで早く話したら?そのために来たでしょ?
you:...
転生忍者ERI:どういうことかは知らないっすけど、ボクこの症状知ってるからとりあえずVC入れっす。ボクも入るすから
you:はい...
回線あるところだけ最強戦士元帥:あ、俺も入る。
さっちゃん:私は子供見てるから、とりあえず頑張って
ピロん
ⅤVOICE CHANNEL
>VC
転生忍者ERI
you
回線あるところだけ最強戦士元帥
『もしもし』
『うっす』
「皆さん...お久しぶりです...」
『すっげー元気のない声だな。本当にどうした?死にたいけど死ねないって』
「そうですね...俺は、どこから話せば...。」
『というか一人称変わってないっすか?本当にヨウくん?』
『ヨウで間違いないぜ。この座標はいつものだし』
「げんさん...当然のように
『わりぃ、癖でな。これだけ治んないからどうしようもないんだわ。てか丁度先仕事上がったからまだ抜き切れんわ』
『仕事病かもっすね、それ。今回も7連してたんでしょう?』
『仕方がないじゃん。俺の
『相変わらず性格悪いっすね。そんなだから友達いないっすよ』
『うるさい。友達はお前らで十分だろ』
『え?ボクら友達だったんっすか?』
『え?違うの?じゃ俺らって何なの?』
『ただの同郷者?』
『うそん...』
『まあ、冗談っすよ。何年つるんでると思ってんすか』
『そ、そうだな』
『まあ、出会ったときにあんたに居場所特定された恨みはまだ残ってるんすけどね』
『あれは...違うんだ。だってお前があんなことしてるとは思わなかったんだよ』
『まあ、あそこにいたのがボクとあんただけだからよかったものの、もし誰かにバレたら僕はげんさん殺して、そしてボクも逃亡するっす』
『そこは一緒に死ぬんじゃないの!?』
『誰がショタおっさんと一緒にしたいですか?ボクはまだまだ生きたいっす』
『いいじゃん!俺おっさんだけどショタじゃん!一緒に死んでくれてもいいじゃないか!?』
『良くないっす。ボクはショタじゃなくていい感じにダンディのお金持ちイケメンが好きっす』
「...」
『ていうか全然喋んないっすけど、大丈夫っすか?ヨウくん』
『そうだそうだ。俺の話より今ヨウの話聞こうぜ』
「いいな...」
『本当にどうしたんだこいつ?』
『わからないっす。でも重症なのは確かっす』
『重症ってもしかして病気?』
『そうすけどちょっと違うっす。ちょっと不謹慎な話になっちゃうすけど、これは最近周りに親しい誰かが死んだ時に発症する症状っす』
『え、そうなの?』
「....はい」
『その、何だ...お気の毒に...?』
『何で疑問形っすか?』
『だって俺、こういう時の対応とか知らないんだし...どう答えば正解かわかんないから...』
『まったくこれだから前世引きこもりは』
『は!?じゃ逆にお前は知ってるのか!?』
『知ってるもなにも、だってボクもこういう時期あったっすから』
『あ、その...ごめんな』
『いいんすよ。ていうかこういう時は何を言っても正解なんてなく不正解なんっすからね。落ち込む人に事情を知らない人が励ますなんて、余計なお世話っすよ』
『でもここに来るってことは何か言いたいからだよな?相談とか、誰かに吐き出したいこととかさ』
『そうっすね。本当に死にたいぐらい落ち込んだらまずはこんな、たかがネットで知り合った程度の人に言わないっすから。まあ、ここはボクに任せてください。
ヨウくん、大丈夫すか?とりあえず何が起こったか簡潔でいいから言ってくださいっす』
「...はい。俺の...親友が死んだ、です。その、あいつが死ぬ原因を作ったのは..俺なんです」
『なかなか重いっすね。でも原因って君が殺したとか、じゃないよね?』
「...直接...ではないけど、確かにあいつが死んだのは俺のせいです」
『じゃあ、どんな風にっすか?あ、これはヨウくんから始めた話なのでボクはどんどん遠慮なくいくっすよ。不謹慎とかはこの際置いといて』
「あいつが...俺に魔法を使ったせいで、死んだんです」
『どんな魔法?』
「治癒魔法です」
『ふむ、ということは魔力欠損か、その類の症状が死因っすね。治癒魔法ってことはその時ヨウくん怪我したんっすか?』
「はい...俺は、あの時俺は確実に死ぬような怪我をしました。だけど俺を見て、あいつ俺の代わりに、死んだんです」
『なるほどっすね。友達のために死ぬって、その親友さんはとてもいい人なんっすね』
「はい。いい人です、とても、いいやつでした....。」
『それじゃ今のヨウくんは、自分が死ぬはずなのに、親友が代わりに死んだせいで、自分が原因だと思って落ち込んでいる、で間違いないっすか?』
「多分、その通りと思います」
『じゃあ、聞くっすけど、ヨウくんに死に至るような怪我って誰かにされたんっすか?それとも事故っすか?』
「...事故、じゃないです」
『誰かにやられたんっすね。』
「はい...」
『じゃ、そいつのせいじゃないっすか?』
「確かに、あいつのせいというのもあります。でも、そもそも俺が余計なことをしなければーーー」
『いや、確実にその誰かのせいっす。実際どんなのかは知りませんっすけど、恐らくヨウくんは誰かと戦って、しくじって殺されかけた。それでヨウくんの代わりにその親友さんが自分の命と引き換えってヨウくんを助けた。大体こうっすよね?』
「....はい」
『そうっすか。...どんな事情があってどんなことがあったかはわからないっすけど、転生者に悪いやつはいないとボクは信じてるっす。半年ぐらいで、ネット上しかない付き合いっすけど、少なくともヨウくんが悪い奴とボクは思わないっすから、ヨウくんたちの戦いにはちゃんとした理由があったと思うっす。ならその親友がヨウくんを生かしたのもちゃんと理由があると思うっす』
「...わからないです。俺は、大して何も、あいつにしてやれなかったんです。そればかりか、自分のことだけ考えてた最低野郎だったんです」
『そうなんすか?でも、仮にその親友さんが最低野郎だと知ってても、それでもまだヨウくんを生かしたってことになるんっすよね』
「だからわからないです...こんな俺、生きてて何になるんですかね...」
『それじゃ死にたいっすか?そんなに自分のことが最低でクズ野郎だと思ったなら、死ねばいいじゃないっすか?今すぐ首吊って死ねばいいじゃないっすか?それとも自分で死ねないならボクが代わりに殺してあげるっすよ?どうなんっすか?死にます?今すぐ死にます?』
「ッーーー!!」
『お、おい、絵里、流石にそこまではーーー』
『うるさいです!!この短チン野郎!!!こいつがそんなに死にたいなら、優しいボクが引導渡してやろうって言ってんだから邪魔するな!!黙ってろ!!』
『ひぇ...』
『で、どうなんですか!!?!!死にますか!?!!今すぐその腐りきった脳みそをこじ開けましょうか!?!!』
「...」
『黙ってないで答えろよ!!このクズが!!』
「...くない」
『何言ってるか聞こえないな!!もっとはっきり喋れや!!』
「死にたくない!!!俺は死にたくない!!あいつの魔力が、あいつの血肉が流れてるこの体を壊したくない!!俺は、俺は死ぬのが怖いんだ!!この体は俺のじゃない、だけど俺だ!!確かに俺だ!!俺は...俺は.......」
『なら答えは決まったっす』
「...」
『あなたが死にたくないと思うならばそれだけでいいじゃないっすか?あなたの体にその親友が宿ってるかはわからないっすけど、少なくともあなたにはその親友さんの分まで生きる義務があるっす。残された人の義務は、残されていった人に対して悲しんで、憂いで、後悔して、反省して、泣いて、そしてその人の分まで幸せになる義務があるっす。その死に罪の意識があるならば、一生背負いて死ぬまで幸せに生きていくっす』
「...」
『死者は蘇らないっす。動きもしないっす。砕け散って、灰になって、消えなくなるっす。誰かの記憶に残っても、結局はいずれ忘れられ行くっす。死者には何も生み出せないっすから全てが消えてなくなるだけっす。
だけど生者にはそれが出来るっす。生者は生きて、何かを生み出し、何かを成し遂げ、何かに名を残すことが出来るっす。
確かに死者の名はもう消えていくだけっすけど、誰かのために死んだ人はその助けた人とともに砕け散る時まで生き続けるっす。
だからあなたはその親友の分まで生きて幸せに生きていけば、いずれ誰かに「俺がここまで生きてこれたのはあいつのおかげ」って伝えば良いっす』
「...俺は、俺はそんなことしていいですか?生きていいんですか?」
『ないはずがないっす。ヨウくんは助けられた側なんだから、その親友の犠牲に意味を生み出す責任があるっす。普通に行けていけるだけでまだ満足しないなら、ヨウくんがものすごく歴史書に残るような偉い人になれば、その親友も偉い人助けた名誉で、名前をいつまでも語り継がれていくはずっす』
「...そうなん、ですね」
『はい。っすから今からは部屋に明かり付けて、まずはシャワーと何か美味しいもの食べてください』
「...なんで俺の状況わかるんですか?」
『わかるも何も、ボクもそうだったからっすね。そういう時は食欲がなくて、何を見ても相手の顔思い出すから何日も暗い部屋に引きこもってたっす。
健全な体には健全な精神が宿るっす。身をさっぱりして、上手いもの食べれば、きっと今より何かその親友のためになることを思い付くはずっす』
「...はい。そうします」
『それでいいっす。あ、まだ行かないで下さいっす。あと少し聞きたいことがあるっす』
「はい、なんでしょうか?」
『その親友さんの死因が魔力欠損とは推測したんっすけど、実際どんなっすか?奇麗なまま死んだんっすか?それともぐちゃぐちゃになって死んだんっすか?』
「...まるで生きてるように、奇麗なままです」
『そうっすか。ありがとうっす』
「あの、何故聞いたんですか?」
『ただ知りたいだけっす』
「そうですか...」
『ああ、それと他に友達いないっすか?僕たち以外っすよ』
「いるにはいるんですけど、最近全然連絡とってなくて、というか俺が連絡無視しててどう話せばいいか...」
『ならその友達の誰かと一緒に飯にでも行ってくださいっす。こういう時は一人より誰かといる方が精神的にいいはずっす』
「わかりました。それじゃ早速そうしますね。皆さんの時間を使って、こんな話に付き合わせて本当にすみません」
『いいってことっす』
『おう、休みだから全然大丈夫だぜ。てかほぼ絵里が一人でしたもんだしな。俺らいる意味ないぜ』
『まあ、こういう時は複数人でいた方がいいから、話してなくてもいる意味はあるすよ。ボクも大丈夫っす。久々に思いっ切り叫べたし、げんさんの悪口もついでに言えたんっすから』
『え?あれってわざと怒ってる風にして逆に相手の感情を爆発させる作戦じゃないの?ついでに俺の悪口言いたいからじゃないよね?ただの演技だよね?』
『演技にも本物の感情が要るってことっす』
『どういうこと?』
『まあ、それよりヨウくんも早くいった方がいいっす。善は急げっす。気が変わる前に』
「はい。それじゃ失礼しますね」
『はいっす』
『おう』
ピロん
Ⅴ VOICE CHANNEL
>VC
転生忍法
回線あるところだけ最強戦士元帥
『...』
『...』
『なんかいったらどうっすか?』
『はぁ...また仕事か?』
『多分そうじゃないっすけど。まあ仕事と言えばそうっすね。ボクが依頼主で』
『またか~。正直最近よく寝れてないから、依頼料低いやつはあまりやりたくないな~』
『なんすか?あんなことしておいてまた何か要るんっすか?クズにも程があるんっすよ』
『え~、でもあれって生見えてないじゃん。結局衣服だけだぜ?それにそんな貧相なもんみて誰が喜ぶ?』
『いつか誰かに刺されるっすよ?主にボクが』
『うわ...まあいいけどさ』
『え、じゃあいまから刺さりに行くっすね』
『違うわ!!依頼のこと言ってるんだよ!!』
『結局ただのヘタレ引きこもり野郎ってことっすね』
『どうあがいても俺の悪口は絶対に言うね』
『当然っす』
『まあ、いいわ。それよりあいつのことって...』
『間違いなく先週のことっすね。ヨウって洋(よう)っすよね』
『そうだろうな...てか聞いた話と大分違うな』
『そうっすね。死んだ親友さんは確実に一人だけだし、というか一人しか当てはまる人物いないっすからね』
『他は一ミリもミスなく事実通り報道したのに、そこだけ捏造するとは。確実に狙いに行ってるだよな』
『なんだかんだ言って特別風紀委員会は我々の街にとって欠かせない存在になってきましたっすからね。確かにそこから攻めて、現議員たちを玉座から降ろそうとする人たちもいるっすけど、今この状況でそれをやるのはメリットよりデメリットの方が大きいっすから、内部の人が発端ではないのは確実っすね。少なくとも黒幕は外にいるっす』
『【人類の夜明け】か?』
『わからないっす。だからそこがあなたの役目なんっすよ』
『面倒だな...』
『やらないと最悪ボクたちも死ぬっすよ?いいんっすか?』
『...まあ、やるけどさ』
『ならいいんです。先は逃亡するとは言ったっすけど、もし逃げても死ぬなら、あんたと一緒に死んであげますよ。まあ先にボクがあんたを殺すっすけど』
『はいはい。可愛くないツンデレだな』
『ボクはヤンデレっすよ?』
『余計怖くなるわ!!』
##
『なぁ』
『何っすか?』
『なんで俺のサイズわかったの?』
『そんなのショタだからに決まってるじゃないっすか』
『偏見すぎひん?』
転生者たちを紹介するコーナー
you
洋ことヨウくん。初対面と年上、あと年齢不明の人には必ず敬語を使う。最近一人称が僕から俺に進化した。
回線あるところだけ最強戦士元帥
その名通りインターネットを通して画面の向こうの相手の端末を特定、ハッキング、操作するなど、インターネットの世界では最強オブ最強のチートの持ち主の転生者。
正確には機械のあらゆる構造を操作する固有魔法。戦うときは変幻自在のロボットとともに、ロボットに搭載した凡庸魔法使って敵を葬る、ちょっとかっこいいいつまでたっても見た目は少年のおっさん。と言われたが、実は23歳で意外と若いのである。
前世は引きこもりで年中掲示板に張り付いたまま死んだため、そういう能力に生まれたと知った時からは、掲示板を使って画面の向こうにいる誰かを悪戯してた。が、とあることをきっかけにそういうことしなくなり、自分の能力をサイバー犯罪者特定のために使う、公務奉仕の精神になったりとかならなかったりとか。
ちなみに転生者の掲示板は匿名の掲示板なのにオフ会出来たのはこいつが全員を特定して集めたから。
あだ名はげん。
転生忍者ERI
江戸時代みたいな世界から来た元モノホンのくノ一な転生者。今世は忍者家系には...生まれてないが、本能なのかはたまた性癖なのか幼い頃から忍者ごっこしきて、いつしか本物の、しかも伝説忍者になってしまった。
ただ前世と違って、サブカルチャーに毒されて忍者ぽくないかっこいい侍風エセ忍者の格好をしたため、自分の噂が実は超イケメンのナイスガイだと知った時からは衣装の派手さを増やして自分の正体を生涯絶対に誰かに言わないと誓った。
いつも後輩キャラっぽい語尾である「っす」つけてるボクっ子。最近周りと比べて成長が遅いお胸に悩んでる。毒舌。怒ると口調が乱暴になる。何か悲惨な過去を抱えてるっぽい。
本名は忍絵里(しのぶえり)。
さっちゃん
前前世男、前世サキュバス、今世女。
前世のトラウマで男性恐怖症になるも、唯一気を許した親友にやられ、メス堕ちして幸せに育児中。怒ると下ネタと男口調が出る。
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