第4話 願い事が叶った?
ーー目が覚めると汚い薄緑色の天井が見えた。ビックリして起きるとおれは四畳位の薄緑色の部屋のベッドに居るみたいだ。部屋を見渡すとクローゼットが有り壁に時計が掛かっていて時間は9時前を指してる……おれ沼に行ってた筈だよな?ここ何?窓を開けて外を見ると薄暗い今にも雨が降りそうな曇り空が広がり石造りやレンガで出来た建物が立ち並び狭い石畳の道を人が行き交いクラクションを鳴らしながら車が走って行く歩いてるのはみんな外国人だ。いつだかテレビで見たヨーロッパの古い町並みみたいだった。ソレを見て一気に目が覚めて行くのと同時にパニックになるおれ。ここどこ!どう見ても日本じゃないよ??沼に行って……願い事して寝ちゃったんだよな。あーおれ死んだのか?でも何で外国何だろ??
見ると服装は泥だらけの沼に行った時の服のままだし呆けてベッドに座り込みポケットに入っていたグシャグシャになったタバコを咥えスマホを見ると、ネットワークに接続されてませんとなってて時間は23時48分を表示していた。もう訳分かんねー。どうなるんだおれ?もうどうでもいいや。何て考えたりどうでもいいとか頭の中でグルグルしてると突然ドアが開き外国人が「おい!早く着替えて下に来い!!」と凄い勢いで言い放ち行ってしまった。今めっちゃ外人だったけど日本語だったよな……何だアイツ。少しイライラしながら咥えていたタバコを床で揉み消しクローゼットを開けるとスーツが何着か掛かっていて適当に手に取り着てみるとオーダーメイドみたいに身体にフィットしていた。クローゼットの下に置いてある靴も履くとピッタリでクローゼットの扉の裏の姿見を見て(おぉー)と関心してると再び凄い勢いでドアが開き「もう良いから来いっ!!」って腕を掴まれ連れてかれた。腕を掴まれ引きずられる様に部屋の外に出て廊下を歩くと小汚いドアが並び階段を降りると広間みたいになっていて見ると10人位の男が居て白人や中東系、黒人やアジア系人種はバラバラだった。ぼーっと立ってると「アイツさっそく今日死んだな」「一緒に組みたくないな」等聞こえて来てどうやらおれの事を言ってるようだった。すると奥の方で机に座ってる男が甲高い声で『高岡安行!こっちに!』行くと男が早口で『今日から仕事ね!内容はゼスプリキウイの取引3人1組で仕入れる時は金を払わず相手を殺してキウイを奪う逆に売る時も商品を渡さず相手を殺して金を奪う事1回500万で10回で契約終了報酬は終了時にまとめ払いで他の物は会社が持つから自由にやって!』と言われ「えっ?仕事?取引?殺す?ココはドコ?帰りたいんですけど」と言うと『そう仕事!キウイフルーツの取引!ココはプリマブロフ!!帰りたいって自分で稼ぎに来たんでしょう?!頭大丈夫?』とイライラしながら言われた。意味も分からず不貞腐れ立ってると中東系の男が来て「そんなだと今日死ぬぞ?」と言い「コレって何なの?」と聞き返すと「今支配人から聞いただろ?今日お前は受け渡し係りの日な!買い付けの取引だから受け渡しの際にお前が相手へいちゃもん付けたら合図で殺すからお前も撃ち殺してキウイを奪って今日の仕事は終了だ」と拳銃を渡された。
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