第9話・・・メルカジュール6

さあ、楽しもう!

コアの開戦の掛け声を合図に、コアは助走から猛スピードと上げリアムとの距離を一気に詰める。

(はっ?!)速い!!

コアは踝に金属板の付いたグローブをしており、リアムの顔面目がけて一発殴る。

「うおっ!!」反射で避けたが、コアの拳に避けた際の遅れ毛が掠れる。ブオン、と拳が風を切り裂く。

(肉弾戦かよ!あんなのまともに食らったら顔面どころか頭部全部が粉砕される!)

リアムはしゃがんだ反動を活かしコアの脛に蹴りを入れるが、ビクともしない。

「クソ!マジでゴリラかよ!!」腕力を使いコアの顔面に足蹴りを入れるが避けられる。

「ゴリラではない。コア・クーパーだよ。リアム・ランドフル」

「冗談通じないタイプ?」

リアムは距離を取り魔弾を撃つ。が、コアも同時に魔弾を撃つ。良くて相殺…と思われたが、コアの魔弾は蔦がムチのようにしなり、無属性の球体に絡まると球体を消滅させた。蔦は枯れはしたが、消滅はしなかった。

(なんだ、コイツ!)

「リアム、貴様の魔力はA止まりか?私はA++!いくら無属性でも、流石に完全に相殺はできないようだな」

「ッチ、それがどうした!やってみなきゃわからないことだってあんだぜ!」

リアムは「リロード!」と叫び、装填された魔弾を連続で撃ち始める。

コアは魔弾を放つと、鋭利な太い幹がリアムに襲い掛かる。一発はリアムの右肩を抉り、残りは無属性の球体を貫き消滅させる。

コアはもう一発リアムに向けて撃ち、幹がリアムの腹に刺さる。

「ぐっ…!」吐血するリアム。

「リアム!クソ!」

レイラはマジックライフルを構え、コアに向けて撃つ。金属片はコアに払いのけられ、カランカランと音を立てて落ちる。

「女如きが、男同士の戦いに割って入るんじゃあない!」

「うっさいわね!こっちは仲間の命がかかってんのよ!」

「女に助けられるとは、情けないぞ、リア…」

レイラに気を取られ過ぎた。リアムは気配を消し、コアのすぐ真下で銃口を向けている。

「俺達は群れ成す狼なんでね。」

黒い稲光がコアを狙う。避けようとしたが、靴には金属が地面と癒着し離れられない。

「あのクソ女ぁああ!!!!!」

顔面に無属性魔法が直撃する。コアはよろけるも、何とか持ちこたえた。顔からは煙が出ている。ダメージはかなりのはずだ。

「く、くくくっ…ハハハハハハハハ!愉快だ、愉快だリアム!!こんなにも滾るのは久々だ!もっと楽しもう!もっと戦おう!もっと暴れようじゃあないかぁ!!」

コアは地面に向かい魔弾を放つ。

「なんだ…!」

リアムが戸惑っていると、足元からコンクリートを割り根っこが生え、襲い掛かってくる。

「なっ!」

「逃げて、リアム!」レイラの声に、咄嗟に足が動く。

「逃げても無駄だ!お前の魔力の気配は学習した!俺の木はしつこいぞ!」

もう一発地面に撃つと、逃げ回るリアムの足元から生えた根っこが襲い、囲み、逃げ場を無くし、更に枝を生やし皮膚を掠めていく。

「痛ぅ!地味に痛ぇ!」手で払うがキリがない。コアの魔力が尽きない限り永遠に襲ってくるだろう。

レイラがライフルを撃つが根っこには通用せず弾かれる。

「あんな攻撃、見たことない…」

マノンは幼い日を思い出す。木属性の家族だっていた。旅だっていった大人もいた。でも、あんな破天荒な戦い方をする人はいなかった。そして、あそこまで木を操る人を、マノンは初めて見た。

「ぐあぁああああああ!!!」

リアムの首に棘の蔦が巻き付く。棘は薔薇の棘なんかよりも鋭く長い。そして棘は、リアムを振り上げると、地面に叩きつけた。

「ッカハ…!」

吐血をし、傷口からの出血も止まらない。

「はぁ、はぁ、レイラ、マノン、逃げろ!」

「でもマイラはどうするの!」

朦朧とする視線の先にマイラを捉える。不安そうにリアムを見ていた。

「クソ…」レイラ達を逃がしたとしても、一人でマイラを助けるかは、かなり怪しい…

「女ひとりすら助けられんのか…情けない」

コアが一瞬、マイラに視線を向けた瞬間だった。リアムが発射した魔弾が命中し、ダメージで膝をつく。

「貴様!」

「へん」

コアはリロードをし、六発撃つ。そしてリアムも六発撃つ。魔弾はそれぞれ相殺できたもの、蔦に消滅されたものもあったが、七発目がコアに命中する。

「グアアアア!」完全な魔力を供給された魔弾に当たったコアも、流石にダメージを受け服からは血が滲んでいた。

「貴様、俺の魔弾を盾にして七発目を隠したな…!」

「さぁね、どうだか」

リアムは死角や相手の魔弾を利用して‘見えない攻撃’をするのが得意だった。何より、それが可能なのもリアムのリロードする見極め、早撃ちの技術もあるだろう。

(やべぇ…早く決着つけねぇと、俺の身体が持たねぇ)

リアムが銃を構えると、尖った幹が左腕、足首、脇腹と掠めていく。

「イッテエエエエエエエエエエ!!!」

「ハハハハ!すまない、私は射撃が下手くそでな…いつも怒られているんだ」

(嘘くせぇ、絶対ワザと外して楽しんでやがる…くそ、貧血だ、早くなんとかしないと、じり貧になる…)

コアは深緑に光るマジックガンをリアムの額に焦点を当てる。

「楽しかったよ、リアム・ランドフル…お前の名前は忘れんだろう。安心しろ。お前を殺した後、連れの女三人も殺してやるさ」

リアムの瞳から光が消える。腹の中は悔しさと、憎さが暴れ回る。もう銃を構える力も、握る力も無くなってきた…

(ここまでかよ…ミラ、すまない、ミラ…)

『リアム』眩い中で、ミラが笑う。

「リアム、死ぬ気で引き金を引け!」

その声に、リアムは反射で銃をコアに向け、引き金を引いた。

「なッ!」

コアも撃つが、二発の無属性の球体がコアに集中し爆発する。

「誰だ!リアム、どこだリアム・ランドルフ!」

煙と土埃でコアの視界は奪われる。足元にいたはずのリアムがいない。あのリアムの瀕死状態で二発も撃てる力があったとは思えない。一発撃つこともままならなかったはずなのに。

「なに、何が起きたの?!」

レイラが慌てていると、「ブースト!」と声がする。

「え?」しかし、周りを見ても誰も居ない。

「な、なんだ…何が起きた?」

「コアさんはどうなったんだ!」

警官二人が慌てだし、マイラを掴み乱暴に連れ出そうとする。

「きゃ!」

「黙れ!クソ、こうなったら…」

うわああああ…

コアは煙から脱出すると、埠頭の先にいた警官二人が海に落ち、マイラがいなくなっていた。あの警官共のことはどうでもいい。コアは、煙の向こうの人影を見据える。

「…相殺か」

煙の向こうの人影は、立つのが困難であろうリアムの状態からして、別の誰かだろう。

風が吹き、煙が巻かれ、もう一人の人物が姿を現す。

「やぁ、ゴリラのお兄さん。俺はリアムの兄貴分ってとこの…エアル・アーレント。以後お見知りおきを。二度と会いたくはねぇけどな」

「エアル・アーレント…ほう、貴様も無属性か相殺したところをみるとA+と言ったところか」

エアルは、しゃがみ込んでいたリアムに肩をかし、立たせる。

「エアル兄…なんでここに」

「え、あぁ。バカンスしてたらメルカジュールの警官が糞塗れって知って追っていたらリアム達がいたからさ…お前が瀕死状態だったから助太刀したって訳」

エアルはキザっぽくウィンクを飛ばす。

「はは…うさんくさ」

「エアル、褐色の少女は助けたわよ」いつの間にかレイラの隣に佇んでいた女性の腕の中には、お姫様抱っこされたマイラがいた。

「うわぁ!ビックリしあ…え、誰、誰よ、あんた達、誰よ!」

「自己紹介は後程。エアル、私達は計画通り逃げるわ。あとは男同士好きになさい」

「へーい、よろしくぅ」

「え、ちょっと!」レイラを無視して、女性は、マノンを背負い、マイラとレイラを両脇に抱くと、「ブースト!」と唱えると瞬時に消えた。

「あの女…。火属性か。ブーストを使えるとはなかなかじゃあないか」

ブースト…それは、火属性固有の強化魔法。一時的に身体能力を強化し、俊足になる。

「ご名答。アンタ、相当な人物だねぇ。じゃ、俺等も退散するわ」

「させるか!」コアが引き金を引く。

「おらよ!」エアルからは火属性の魔弾が放たれる。

木と火がぶつかり、その影響で火の玉は巨大となり、周りに火の粉を飛ばす。

「…逃げられたか」

火の海となった港には、コア以外誰もいなくなった。

はぁ、と溜息を吐く。そして、楽しさ故に、くつくつと笑いが込み上げてきた。

「まぁいい。またどこかで会えるだろう」

さて、どう帰るか。腕を組み考えていると、突然後ろから声を掛けられた。

「コアさん。随分派手に遊びましたね…ここまでされると、隠蔽に困るといつも言っているでしょう。こんなこと、五才に満たない子供でも解りますし、ゴリラでも理解しますよ」

赤髪で、眼鏡を掛けた男が見下しながらコアに注意する。

「ふん。エルド、お前は上品すぎてつまらん」

「脳筋よりはマシでしょう。どうでもいいですけど貴方、本当に銃の扱い下手くそですね。ちゃんと当てていればあの青年なんてすぐ殺せたのに。操作が多少可能な木属性で助けられましたね」

「黙れ。俺の本職は剣だ」

「はいはい、そうですか。それよりも、参謀がお待ちですよ。早くしないと、空間転送装置も持つか解りませんし…」

エルドの後ろには、ゆらゆらと揺らめく、不気味な色をした時空の裂け目が出来ていた。

「まだ不安定なのか」

「えぇ。試作段階とのことなので。でもそこはあのお方がどうかしてくれるでしょう。さ、早く行きますよ」

二人は時空の歪みに入ると、その亀裂は消え、何もなかったように、静寂が戻った。


『リアム、リアム、独りにしないでよ、リアム』

幻聴だろうか…ミラの声が聞こえる。ごめんな、ミラ。独りにしちまって…でも、今のお前にはレイラ達がいる。エアル兄も幸運にもいる。どうにかなる、助けてくれるはずだから…

「もう、起きてよ、リアムゥ!!!」

「イッテェ!!!」

リアムの耳がキーンとする。眼が覚めたリアムは、狭い個室らしき部屋にいた。

「…ハッ、俺、生きてる?」

横を向くと、ミラが涙塗れで顔をグシャグシャにしていた。

「生きてるよぉ、もう、心配させないでよー!本当に、本当に心配したんだから…リアム、死んじゃうかと思って、私…!」

「そっか…じゃあ、ミラが連れ戻してくれたんだ。あの世の瀬戸際から」

「縁起でも無い事言わないでよ…!でも、意識が戻ってくれてよかった」

ミラはそっと、傷ついたリアムの頬に手を当てる。優しいぬくもりのする手のひらは、痛みを和らげてくれる気がした。

「ここは?」

「レンさんが用意してくれたキャンピングカーの中。外にはエアル兄が乗って来た車もあるの。今は皆外にいるよ。あ、私、皆にリアムが起きた事、知らせてくるね」

ミラは微笑むと、キャンプングカーから降り、皆に声を掛けていた。リアムは一息吐く。

「ふふ」

吃驚して隣を見ると、マノンが寝ていた。

「マノン…?」

「くっくっく、ぷぷぷぷ、うひひゃひゃひゃぁ」

マノンは顔を真っ赤にして、楽しそうに笑っている。が、ちゃんと寝ている。そう、マノンは寝言で笑っていた。

「…なんだ、コイツ…」


リアムは身体が痛むが、キャンピングカーの外へ出る。マノンも、ぐっすり寝て体力は戻ったらしい。外かと思いきや、そこは大きな倉庫の中だった。

「俺達は一体どこにいるんだ」

「あら、起きましたの?ここはラードナー家が所有する災害時の避難所ですわ」

「はぁ、感心するぜ」

リアムはミラの隣に座ると、エアルと向き合う。

「エアル兄、数年ぶりだな。本当、今まで何してたんだよ。事件追う…とはエマ姉から聞いてはいたけど」

「今もその途中だ。尻尾を掴めそうになると逃げられる…女の尻を追いかけるよりも大変だ」

「はは、最後の台詞だけクソ野郎だな」

リアムが笑うと、レイラが口を挟む。

「リアム!いい加減教えなさいよ、この人達誰なのよ。ていうか、私達は先に挨拶したのに、この人達はリアムが起きたら自己紹介するって言って教えてくれないの!身内話もいいけど、こっちにも正体明かしなさいよ!」

「あぁ、悪いな、レディ。じゃあ改めまして。俺はエアル・アーレント。リアム、ミラの兄貴分。同じ釜の飯を食った仲。ここまで言えば察しがつくだろう?俺も無属性だ」

エアルが挨拶をすると、隣に座っていた女性がすっと立ち上がる。佇まいといい、容貌といい、『美しい』という言葉が似合う女性だった。

「…初めまして。私はヘスティア・エマーソン。火属性。今はエアルと共に行動しています。決して恋人などではありませんので、下手な詮索はしないように。以上」

キツイ一言のあと、優雅な仕草で両手を胸に当て、膝を軽く曲げ腰を落とす。彼女の故郷の挨拶の仕方だろうか。

(綺麗な人だなぁ…エアル兄、女性にだらしないから絶対やめたほうが良いよ。ヘスティアさん、正しい判断だよ。てことは、相棒なのかな…)

ミラが呑気に考えているときだった。

「エマーソン、て。貴女…」

「ヘスティア王女、何故こんな胡散臭い男などと一緒におられるのですか?!そもそも、何故こんなところに…!」

レイラとレンが慌てだす。

ヘスティア・エマーソン…火属性の国・マルペルト国の第一王女。彼女は王家の血を引く者だった。

「事情があるのです。これ以上は聞かないでください。あと、王女と呼ぶのも止めてください。ラードナー嬢」

「か、かしこまりました…」レンは戸惑いながらも、一礼をする。

「はは、教えたっていいじゃねぇか。ヘスティアはレンちゃんの言う通り王女様だ。だが分け合って第一王子に命を狙われている。殺されかけていた所を俺が助けて今に至る。ま、なんかあったら助けてくれ。人目が多い方が良い時もある」

秘密を暴露され、ヘスティアはいい気分はしなかった。エアルが何を考えているのか解らない。それはいつものことだけど。

「あ、あの!」

皆の輪から外れた場所に、マイラが立っていた。

「あの…ごめんなさい。私のせいで、皆さんを危険な目に合せて…ごめんなさい」

負い目を感じて気まずいのか。離れた場所で落ち込んでいた。

「俺達は、マイラが無事でよかったと思ってる。俺達も生きてる。それで全部解決。それだけじゃダメか?誰もマイラを嫌ってないし、恨んでもない。皆、マイラを助けようとしてたんだ。お前が気にすることはない」

「リアムさん…あの、皆さん本当に、助けてくれてありがとうございます!」

深くお辞儀をして顔を上げたマイラはやっと重い気持ちが少し晴れたのか、ぎこちないが笑顔を見せる。この中に、マイラを犠牲にしようなんて思う奴なんて、誰一人いなかった。

「それより、問題なのはあの警官達だ。マイラが事件の目撃者だから誘拐したんだろうけど…エアル兄、メルカジュールの警察が糞塗れって言ってたけど、それって」

「黄昏の正義…あの人達、そう言ってました」

マイラの発言で、エアルとヘスティアの表情が変わる。

「マイラちゃんの言う通り…俺達が追っていたのは黄昏の正義だ。調べるうちに、メルカジュールの警察署も三分の一が黄昏だった。白をも黒に、黒も白に。義賊を語っているが、要は自分達の都合の良い世界を目指している狂った奴等だ」

するとマノンが急に立ち上がり、声を荒げる。

「それじゃあ!孤児院の皆が殺されたのに、ちゃんと…ちゃんと捜査してくれなかったのは、たまたま黄昏の正義だったってことか?!」

「マノンちゃん…君の孤児院の事件も把握しているよ。最悪だが、そうだろうな。でも、真っ当な警官が来たとしても、上層部に撤収を命令されていただろうけどな」

「…そんなッ!」

非情な現実に、マノンは涙が零れ、腕でゴシゴシを拭く。見かねたレイラがハンカチを渡し、そっと抱きしめる。

レンのマジックウォッチにメールが入る。確認すると、眉間に皺を寄せる。

「使用人からですわ。メルカジュール、リアム達の捜査をし始めているみたいですわ。このまま戻るのは無粋でしょう。このまま、わたくしとお姉様の母国であるヴェネトラ国に行きませんこと?そっちの方が、お姉様の師匠であるマスタング殿や、実家のラードナー家の息もかかっているので安全だと思うのですが」

「そうね。マノンの銃は私が壊しちゃったも同然だし…立派なの用意してあげなきゃ」

「ホンドダヨォ…レイラ姉にゴロサレカゲテ、銃もオッチンダオア」

マノンが泣きながら恨み言を連ねる。はいはい、とレイラが頭を撫でると、レンの鋭利な視線がマノンを刺す。マノンは少し寒気がして身震いした。

みんなの意見が纏まろうとした時だった。

「いや、俺は明日、パスポートを貰ってティアマテッタに行く。そこで軍隊に入隊するんだ」

「いやいや。リアム、明日には指名手配されてるって」エアルがにこやかに伝える。

「…は?」

はあああああああああああああ????!!!!!

ごめんなさい、私のせいでごめんなさぁい!!!!

リアムとマイラのその声は、外にまで漏れ、木々に休んでいた鳥たちをも驚かし、一斉に羽ばたいていった。

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