世界最強の四竜を捕まえて来いと言われました
黒白ノ巫女
第1話
「聖女シエラよ。お主に折り入って頼みがある。」
突然国王に呼び出されたと思ったら、かなり
何かと思って首を
すると、国王はとんでもないことを言い出した。
「お主に、
…何言ってんだこのジジイ。
それと同時に、心の中で毒づいた。
最悪以外の何物でもない。
「あ、あの、でも、この国の守護って、どうす――」
私が反論しようとすると、国王、いや、バカ王は私の声を
「お主が不在の間の守護は、この者に任せる。
―――エレナよ、こちらに参れ。」
「はい、フェリデア様。」
バカ王に呼ばれて出てきたのは、私と同じ、聖女だった。
まぁ、私の代わりにこの国を守るのだから、聖女なのは当然だ。
でも、これはおかしい。バカ王は聖女を見る目もないのか?
「失礼ですが国王様。少しご意見よろしいでしょうか。」
流石にこれには物申したい。
「ん?なんだ?申してみよ。」
「大変申し上げづらいのですが、そちらの聖女の方は、
少し、とは言ったけど、全然少しじゃない。
この世界の聖女には、持っている力に応じて聖女認定の時にランクが付けられる。
下から順に、
そして、規格外の強さを持つ者に与えられる称号が、
そして私は、
この国を守るには
なぜかって?
この国が世界一広いから。
ランクが高ければ高いほど、能力、つまり国を守ることで言えば、結界の強さ、大きさが大きくなる。
そして、
だって、
「あのぉ、その方は今までこの国を守護されていた聖女さんですかぁ?」
先ほどバカ王にエレナと呼ばれていた聖女が、突然喋りだした。
「ああ。そうじゃよ。」
バカ王はそれに答える。そして、エレナはバカ王と同じぐらいバカなことを言い出した。
「では、四竜を捕まえるぐらい余裕ですね!!!
よし、この聖女はバカ聖女と呼ぼう。バカ王とお似合いのようで。
いくら
誰も捕まえられないから、世界最強と言われているんだ。
私ごときに捕まえられるなら、もう他の
全く、なんで私こんなバカばっかの国守ってたんだろう…?
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