第34話 お墓参り

 とりあえずコロナ禍も落ち着いたので、父のお墓参りに出掛けた。


 羽田空港から飛行機を乗り、汽車に乗り、レンタカーを乗り換えて、お寺へやっとついた。


 予め、住職には連絡してたのに、急な御逝去により、不在。


 墓の場所がわからない。


 住職の他にわかる方に来てもらい、やっとお墓の前まで。


 遠い記憶の中で、見覚えのある墓石。父が建てたお墓ということがわかる。


 ずっと来たかった。とても気がかりだった。

胸のモヤモヤがすぅーっと、晴れていく。


 お墓に手を合わせている姿を、

 パシャ、パシャと

 様々な角度からミシェルが写真撮影している。


 こうやって、お墓参りでの撮影は初めてだった。次回来た時に場所がすぐわかるようとのこと。


 その日の墓地全体の写真は、


「まるでスコットランドようだ。」


 とミシェルは言う。


 何故か、そのあとの行きたかった食堂、寿司屋さんは全部休みだった。なんか奇妙…

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