第6話 たまごサンド

最近の私はアドレスホッパーに憧れて

ホテル暮らしをしていた

ホテルから仕事に行きホテルへ帰るという生活に少々飽きを感じていたのかもしれない…


夕食ご一緒にいかがですか?


佐藤さんからのメールが楽しみで仕方なかった。深夜まで電話で話してしまうこともたまにあったり、次第に私の中で佐藤さんが習慣のようになってくる


高校時代も某コンビニのたまごサンドにハマり

毎日食べていた。

佐藤さんはあの頃のたまごサンドなのかも。


私に何か困ったこと不便なことが生じるとすぐに駆けつけてくれる

俊敏な対応にとても誠意を感じるし、つい甘えてしまう。



今まで親切にしてくれたり、ご飯をご馳走してくれる男性は最後に大人の関係を求めてくる。

そんなやりとりに飽き飽きしていた私は

佐藤さんがとても新鮮だった。

10年前に知り合ったときは患者さんだったが

今はお友達になった。

再会してから二週間ほどしか経ってないのに

私は佐藤さんに確実に近づいてる気がする。





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