旅する騎士は眠りたい

宮守 ソウク

第1話

 地動歴××年、3の月の上旬。

 帝国北部では天気が不安定な日々が続いており、今日私が立ち寄った町でも雨交じりの霙が降っていた。厚手の外套に霙が落ちてバタバタと音が鳴る。その内霙が完全な雨に変わり、重く蒸すような空気が流れ始めた。この気温であれば雨に変わるだろうと予想はしていたが、ここまで激しくなれとは言っていない。しかしこの日に発とうと考えたのは紛れもなく自分なので、不快感を押し殺して歩を進める。

 私が今いる場所は、"精霊の箱庭"と呼ばれた森だ。この森ではかつて長耳族が暮らしていたが、精霊が去りし現在では何処か遠い、未開の地に移住したと噂されている。真偽はどうかはわからないが、今この森に長耳族が存在していないのは事実だ。長耳族が暮らしていた中で残していった木のサイン、かつて簡素な住宅があったであろう不自然な空間、役割を終えた狩猟用の罠。私はその一つ一つを記憶していきながら、長耳族に思いを馳せる。長耳族は精霊の皆様と最も近い種族で、寿命がヒューマン族の何倍も長く、魔法の使役能力に長けていた。それ故長耳族は美を好み、穢れを嫌う為、他の知的種族が立ち入らないように森の奥に籠り、自給自足の生活をしていたと言う。勿論長耳族の中には"世拾いビト"と呼ばれ、自ら好き好んで他種族と関わりあう長耳族もいたらしい。

 今生の内に彼らの持つ知恵を頂きたいと思っているのだが、と考えていたところで森の開けた場所――恐らく森の中心部、長耳族の長が住んでいた場所であろう――に複数の人影が在る事に気付く。不届き者だろうかと身構えるが、彼らの特徴的な服装を見て、そうではないと柄にかけた左手を下す。

 黄金のラインが走る白い立襟の祭服と外套、三位さんみの紋章、左腕に付けた腕章、あれはまさしく、トリニティ教会の神官戦士達だ。彼らは普段、悪魔退治などで出撃することが多いのだが、何故此処にいるのだろう。今のところ、この森に危険な気配は無いように見受けられるのだが。草を踏む音で気付いたのか、神官戦士達の瞳が一斉にこちらを向いた。外套に備えられた頭巾がら覗く目の形から察するに、あまり歓迎はされていないようだ。


「貴様、何者だ! 何故此処に居る!」

「私は旅人のガラハドと申します。通行目的で此処に居ます。」

「現在は此処一帯を一時的に閉鎖しているのですが、そういったことは耳にしませんでしたか?」

「いいえ、何も。」

「そんなバカな! どうなっているんだ!」

「何か異常事態でも。」

「貴様のいることが異常だ異常!」

「……そうですね、今この森に魔獣が逃げ込みまして。危険ですので、我々が退治するまでは森の通行を禁止しているのですよ。」

「そうでしたか、わかりました。」


 がるがると懐こうとしない子犬のような神官戦士の言を聞き流し、真面目に状況を説明しようとする方に目を向ける。"魔獣"とは言ったがただの魔獣ではないのだろう、どうにも神官戦士達の人数や装備が厳重だ。恐らくこの森には一般人には手に負えない"ナニカ"が存在するようだ。その者の正体が気になる所だが、神官戦士達の仕事を奪うような真似はしたくない。此処は通常通り、旅人として振舞うことにする。

 森を抜ける事ができなかったのは残念だが、引き返すことにした方が良さそうだ。「――ガラハド?」そう思って踵を返そうとするが、聞き覚えのある声に思わず足を止めてしまった。今一度振り返り、足を揃える。はて、教会の知り合いなどいただろうか。一度目を瞬かせて声のした方に目を向けると、その者は一切の躊躇も無く頭巾を外して見せた。私は彼/彼女を知っている。かつて世界を救った――


「嗚呼、その魔力。やはりキミか、ガラハド卿。」

「――勇者様。」

「その呼び名は止してくれ、ガラハド卿。今はただの神官戦士、ディストルチオーノだ。」

「でしたら、私もただの流浪の身。ガラハドと、そうお呼びください。」

「そうか、分かった。しかし此処でキミと出会うとはな、驚いたぞ。」

「私もです、ディストルチオーノ殿。しかし、考えてみれば此処は帝国領。あなたにとっては庭のようなものでしたね。」

「ふ、違いない。」

「……隊長、この方は?」

「ああ、カレはワタシの知己でね。久方ぶりの再開につい、心が躍ってしまった。ワタシの事は気にせず、キミ達は指定の場所の探索を始めてくれ。ターゲットを補足したら報告を。それから、№13トレディーチを見つけたらワタシの所へ来るように伝えるように。」

「はい!」

「では、解散。」


 『心が躍ってしまった』と彼/彼女は言ったが、表情が全く変わらないのでそうは見えない。と、考えたところで私も人の事を言えないので、口を閉じることにした。数人で纏まって行動する彼らを見送り、そういえば彼/彼女はどうするのだろうかと青い旋毛を眺める。このまま風邪を召されてしまっては忍びないので、自らの外套で頭上を覆ってやる。影に気付いたのか、全てを射抜く白銀の瞳が私の眼を見た。


「――そうだ、キミも知っておいた方が良いだろう。この森に逃げ込んだ者について。」

「先程は"魔獣"、と聞きましたが。冒険者でなくあなた方がわざわざ出向くのですから、違うのでしょうね。やはり"魔獣"ではなく、"悪魔"ではないのですか。」

「その通りだ、冴えているな。しかし残念ながらただの"悪魔"ではない。此処に逃げ込んだのは――"魔王"だ。」

「魔王。」


 突拍子も無い単語に目を見開く。ただ『魔王』とだけ言われると、一般的には"魔王イーラ"という氷竜が浮かぶ。しかし彼の王は眼前に立つ勇者の手によって討伐されており、この世に存在しない筈である。果たして討伐しそこなったのか、それとも別の魔王が現れてしまったのだろうか。


「先に言っておくが、ワタシは確実にイーラを討伐したぞ。」

「そうですよね。一時でも疑ってしまったこの身をお許しください。」

「いい、気にしていない。それで、此処に居る魔王だが――」

「以前の者とは全くの別人であると。」

「そうだ。そもそもの話として、魔王は複数存在しているという説は昔からあった。太古の昔の出来事ではあるが、大陸のそこかしこで似たような災厄の話がいくつも見つかっている。そしてそれに対抗し、打ち勝った救世主の御伽噺もだ。」

「ではその内の一つが再度目覚めたかもしれない、ということでしょうか。」

「あるいは、誕生後眠っていた個体が、今になってようやく目を覚ましたのか……。今はまだその驚異的なまでに膨大な魔力のみを追跡している故、誰もその容姿を見たことがない。せめてどういう外見をしているのか判別ができれば、過去の記録と照らし合わせて対策がとれるのだが……。」


 「ふむ。」口元に左手を当てる。それにしても不思議な話である。流石に目の前の彼/彼女のように魔力の流れが完璧に見えるというわけではないが、魔王クラスの魔力であれば凡人でも感じ取ることは可能だろう。だというのに森の中心部であろう場所に至るまで、その魔力は一切感じる事ができなかった。本当にこの森に逃げ込んだのだろうか、少々懐疑的になってしまう。あるいは、逃走のために隠しているのだろうか。随分と弱々しい魔王――というか、そもそも魔王と呼んで良いのかすら怪しい。

 悩んでいる間にディストルチオーノ殿は頭巾を被り直していた。そろそろ彼/彼女も捜索を開始するらしい。


「なんにせよ、此処一帯は戦場になる可能性が高い。ワタシは戦闘神官で、キミは一般通行人。で、あれば、キミを安全に森から退去させるのもワタシの務めだ。」

「しかし、長時間あなたが不在というのも危険なのでは。何処に魔王が潜んでいるのか分からない以上、勇者一人の戦力は莫迦にすることはできませんよ。」

「そんな軟弱な神官部隊、そもそも此処に連れて行くものか――と言いたいところだが、年々魔法を使役できる者が減っている現状、犠牲は最小限に抑えたいのも事実だ。すまないが、一人で森を抜けてもらえるか。」

「構いません。そもそも旅人というものは未知の世界に自ら足を踏み入れる者、常に自己責任が付き纏いますからね。」

「魔宝石を渡しておく。何か危険物を発見したらワタシに連絡してくれ。もし森の外で他の戦闘神官達に詰め寄られたらこれを見せると良い。」

「わかりました。」

「では、失礼する。」


 おや貴重品。

 このご時世、魔宝石は貴重品だ。つい数年前までは大量に採取、魔法を使役する際に使用して破壊されてきた魔宝石であるが、精霊の去った現代ではただの装飾品として加工されることが多い。今では採取される殆どの魔宝石には魔力が宿っておらず、ただの鉱物であることが増えたからだ。

 しかし今渡された魔宝石、小さいながらもかなり強い魔力が灯っている。それも見覚えのある魔力であることから、目の前の彼/彼女の魔力が注がれたものなのだろう。精霊様の助けが存在しないのに、よく魔力が枯渇しないものだ。勇者というものはそういう生き物なのだろうか。

 いずれ必ず返却すると心に誓い、雲のある青空の如き石を懐に仕舞うことにした。


「そうだ、」


 数歩離れた所で、彼/彼女が振り返る。まだ何かあっただろうか。


「その隈、なんとかした方が良いぞ。一般的にはキミは"良い男"というヤツなのだろう?」

「へえ、そうだったのですか。ありがとうございます。」

「いや事実かどうかは知らないが。ワタシが初めてキミを見た時『まるで大聖堂の彫刻のようだ』と思ったのだが、……待て、これは果たして誉め言葉なのか?」

「それは、分かりません。そもそも私は信者ではないので。」

「そうだったな……まあとにかく、眠れる時間はいくらでもあるのだろう? ちゃんと寝た方が良い。」

「善処します。」


 どちらともつかぬ返答をした私に対して彼/彼女はわざとらしく溜息を吐き、背を向けた。河のように流れる長い髪が、似ても似つかぬ幻影と重なったが、かつて見た姿と同じように振り返ることはなかった。

 このまま引き返そうかとも考えたが、戦闘神官達が通ってきた道の方が安全だろうとそのまま進むことに決めた。長耳族がかつて通った道をただ従順に従いながら、再度思考の海に沈む。出口に近付くにつれて、道がどんどん狭くなり、分かれ道も増えて複雑になっていく。外界に対する拒絶が如実に表れていると思う。彷徨う者を迷わせて、入口に戻らせる為に形成されているのだ。しかし逆に森から出る分には問題は無いのが面白い所で、来る者は拒むが去る者は追わぬというやはり長耳族の思考回路と合致している。

 意外な部分で長耳族と森の共通点を見つけたところで、何か襤褸雑巾のようなものが落ちていることに気付いた。人の形をしたナニカと言葉を変えても構わないが、ヒューマン族前提の表現は魔人に対する差別用語になるのでやめておこう。しかしそれはそれとして、何故こんなところに居るのかが理解できない。此処は森の中心である筈なのに。


「―――――――――。」


 思わず、口元に手を当ててしまった。

 どう見ても人間ではない。

 まず目についたのは、手足に該当する部位にある爬虫類めいた鱗だ。付け根こそヒューマンのような肌色を見せるが、手先足先に向かうにつれ鱗は密度を増していく。そのまま爬虫類のような手と足になるかと思えば、何故か獣のように厚い毛皮で覆われていた。それから蛇のような尻尾と、鳥のような翼、そして――羽のような形をした、角らしきナニカ。あらゆる生物を混ぜこぜにしたかのような異形に、思わず一歩後ずさる。

 こんな、こんな、"アヴァロン人私たち"を愚弄したような存在は見たことが無い。異種同士から産まれたハーフとも違う。これは――


「――人工嵌合生物カイメラ。」


 "ソレ"を口にした途端、突如背後に殺気を感じた。柄に手をかけ、素早く振り向く。物理的な視界ではまだ何も見えないが、垂れ流しの魔力から何者かが此方へ向かってくるが嫌でも理解できてしまう。このご時世でこんな強い魔力、相当の実力者だと思われる。相対すれば最後、戦闘は避けられないだろう。ならば一時撤退し、体力を温存すべきだ。そう、よく回る頭で結論付けた。


 ――しかし、"カイメラアレ"はどうする?


 はっと息を強く吐き、倒れている怪物に目を向ける。瞬き一瞬、嫌な光景未来が見えた。向かってくる殺気の持ち主が、この怪物を惨殺する光景だ。ただでさえ意識不明の状態の怪物を、笑いながら細切れにするという、妄想でもありえない現実未来を。

 駄目だ、それはいけない。――それは、私には我慢ならない!


「失礼っ。」


 私は怪物を外套で包み、抱き上げる。よく見れば大小問わず傷だらけでなんとも痛ましい。まるで刃で斬りつけられたかのようだ。服が濡れるのも厭わず、道から逸れて草木の生い茂る方へ跳躍した。木から木へ、次々と飛び乗りあの場から離れる。

 その直後、鎖を引き摺るような音が背後で響いた。どうやら殺気の持ち主が、私が先程まで立っていた場所に辿り着いてしまったらしい。あの者の動き、想像しているよりもずっと速い。一瞬でも行動が遅れていたら、対面してしまっていただろう。そう思うと、背筋に冷えた水が流れた。

 私は包んだ怪物を抱く力を無意識に強め、息を殺して木の上から様子を伺う。暗くなってきた視界では、相手が白い外套を身に纏っていることしか分からない。白い外套と言えば、先程出会ったトリニティ教の神官戦士の一人かと思われるが。敬虔な信徒があそこまで殺気を振りかざすかと思うと、それこそありえない、と頭を振った。

 この状態が永遠と続くかと思われたが、しかし白い外套の人物は意外にもあっさりとその場から離れた。あの者があの場に留まっていた時間は、どう見積もっても5分も経過していない筈だが、精神的にはその何百倍の時間が経過したのではないかと錯覚してしまう。兎にも角にも、危機は去ったと思い、長い長い息を吐いた。

 あの者に気付かれなかったのは、恐らく怪物を外套で包んだお陰だろう。アヴァロン王国の腕利きのレプラカーン族が作り上げた近衛騎士専用の外套は、精霊様の加護により身に纏った者を守護するという。気配を薄くする効果もあった筈だ。

 とにかく助かった。あのまま対面していたら、どうなっていたことか。あの者に見つからない内に、疾く森から離脱しよう。


「――ん?」


 ふと、抱いていた怪物の様子がおかしいことに気が付いた。目を閉じてはいるが、僅かに胸元が上下している。呼吸しているのだ。

 まさか、と口元に手を当てる。すると、怪物の口から小さな声が漏れた。


「ぅ、ぁ、」

「まさか、生きている?」


 その瞬間、私の頭の中で何かが弾けた。

 なんという幸運、なんという生命力だろう。私は思わず大精霊マーリン様の導きに感謝した。怪物は致命傷を負いながらも、懸命に生きている。まだ、間に合うかもしれない。ならば今することは一つだ。手持ちの医療キットでは何もかもが足りない、一刻も早く街へ!

 そう思うや否や、私は無詠唱で身体能力向上の魔法を自身にかけた。近衛騎士時代によく使っていた手だ、使役するのは呼吸をするように容易い。白い外套の人物から隠れるように逃げた時とは段違いの速度で森の中を駆け抜ける。数々の木が私の横を通り抜けていくのを視界の端に捉えた。顔にかかる霙や雨が煩わしいこと、この上ない。だがそれも一瞬、すぐに視界は開け、目的地である街が見えてきた。


「――止まりなさい!」


 その時、声がかかった。止めた脚が大地を抉る。私は怪物を抱き直し、声のした方へと目を向けた。白い外套と黄金のライン、それから三位さんみの紋章と腕章とくれば、もう間違えようがない。トリニティ教会の神官戦士だ。辺りを見れば他にも待機中であろう神官戦士達がこちらを見ている。成程、閉鎖しているのは間違いないらしい。


「貴方、森の方から出てきましたね。今ここは閉鎖中なのですが、誰かからお聞きしませんでしたか?」

「森の中でですが、お聞きしました。ですが申し訳ない。連れの状態が一、二を争う危機的状況でして、近道にと、この森を通らせて頂きました。ディストルチオーノ殿からも許可を頂いています。何卒、お許し頂けないでしょうか?」

「しかし我々も上の者に此処を通すな、と仰せつか、って――」


 ふと、怪物に目をやっていた視線が、此方に向いた。今更であるが、この神官戦士はヒューマン族の雌のようだ(などと口にすると、『キミもヒューマン族の雄だからね?』と父に言われてしまうので言わないが)。彼女のような生物は、人の顔を見ると一旦止まってしまうので対応に困る。実に不可解な現象だ。


「あの、レディ?」

「――ッ!! し、失礼しました。お連れ様が大怪我を負ってしまっているのですね、それは一大事です。少し歩きますが、向こうの宿屋がまだ部屋が空いている筈ですので、そちらのご利用をお勧めします。森側の方の宿屋は我々が利用していていて、空き部屋がありませんので……。」

「それはそれは。わざわざありがとうございます、親切にしてくださって感謝致します。」


 私は深く頭を下げて踵を返す。腕の中の怪物はまだ息をしているのだ、こんな所で死に逝く命ではない。


「……あ、あのっ、お名前だけでもお伺いしてもよろしいですか!? 私達も今後の為に確認しておきたいのです。それから、治療が必要であれば微力ながら私の治癒魔法が役に立つかと!」

「これは失敬。申し遅れました。私はガラハドと申します。」

「ガラハド、さん……。」

「治癒魔法は私も扱えますので、気持ちだけ頂いておきます。では、失礼します。」

「アッ、デスヨネ、ハイ……。」


 これ以上彼女と話すのは得策ではない。周囲の神官戦士は未だに不審そうな表情を浮かべているし、彼女も珍妙な表情を浮かべている。視界の端で、季節外れの燕が飛んでいたような気がした。私はそれら全てを無視するかのように歩き出す。

 早く、宿を取らなくては。

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