村咲理央奈は推理します

弓 ゆみ太

エピローグ

私の先輩は変わっている


それは、名前がムラサキなのに好きな色が赤だからとか、


女子高生なのに競馬が好きだからとか、


そういう次元、ベクトルの話では無くて、


いや、そういうのも十分変わっているのだが


黒髪ツインテールの美少女なのに推理が三度の飯よりも好きと公言してて


勝手に学校非公認の『推理部』なるものを作って


教室を一つ勝手に占拠してしまったのだ。


そしてそこで行われる部活動の推理が破天荒を極めていると言わざる負えない。


かくいう私もそんな先輩に惹かれて、先輩独りしかいない『推理部』に好んで


入ってしまったのだから、人から見れば変わっているのだろう。


自分でもイカレテいると感じなくもないが、面白ければそれでいいのだ。


そんな先輩の面白い推理譚を誰かに伝えたくて、


記録に残したくてこれを書くことにしているわけなのだ。


まぁ、めちゃくちゃ美化して例えるなら私は


シャーロックホームズの活躍を記録するワトソン氏になりたいと思うわけだ。


そんなわけで早速先輩の活躍を紹介していこう。


まずは『女子トイレの怪』の話からしていこうと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

村咲理央奈は推理します 弓 ゆみ太 @Rio796

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る