第40話 久しぶりの配信と縛りプレイ
「みなさんお久しぶりです!ヴァリアンです!」
投稿した動画のコメント欄にて、そろそろ配信が見たいというコメントが増えてきたので、今日は久しぶりに配信をすることにした。
『アレナ:待ってましたー!』
『久しぶりー!』
『待ってた!』
『全裸待機済み』
『今日は何するのー』
『ダンジョンの続き?』
「はい、お久しぶりです、コメントありがとうございます! 今日は、久しぶりに闘技場で戦っていこうかなと思います!」
今回、まだ魔素が抜けきっていないかもしれないのでダンジョンには行かず、闘技場で戦うことにした。
もうダンジョンの外に出てから2週間以上は経ってるし、平気だとは思うけど念のためだ。
システムを起動し、闘技場へと移動しながら今回の配信の詳細を伝えていく。
「今回、久しぶりのお詫び配信ということで、みなさんからリクエストをいただいた魔物で戦っていこうと思います!」
お詫びだと言ったが、これは正直嘘だ。Dランク帯だと前回のように余裕で勝ってしまい、盛り上がりに欠けてしまうだろう。
そこで、視聴者からのリクエストで使う魔物を決めると言った縛りプレイを設けることで、ギリギリの戦いを演出できるのではないかと考えたのだ。
ちなみに、アイテム等も全て外してある。流石に舐めすぎかな?きつそうだったら、後からつけることにしよう。
「それでは、みなさんリクエストをお願いします!」
『マグマゴーレム!』
『水妖!』
『水モグラ!』
『雷獅子は?流石に倒したことないか』
『毒蜂とかつよそう』
『岩石巨人とか、いかつくていいよね』
『氷狼がいいかな〜。個人的に好きだけど、見たことないし。』
『スライム! 相手をドロドロに溶かして欲しい』
『聖熊かわいかった! 動画見たよー!』
『我は闇龍を所望する!』
『泥人形とかは?流石にマニアックすぎる?』
『この前の配信で倒したクラーケン!』
「たくさんコメントありがとうございます! そうですね、今回はあんまり見せたことがない魔物を使おうかな……。」
水妖やマグマゴーレムは無しかなぁ。定番ばかりだと飽きてしまうだろうし、目新しい魔物をみんなに見せる機会だしな。
それから、雷獅子やクラーケン、闇龍なんかは強すぎて意味がないので却下だ。
そうだな……普段のような組み合わせて戦うには向いていないが、単独で使うには強い魔物で行ってみようか。
「決めました! 初戦はアイスウルフで行きます!」
アイスウルフとは、氷山地帯に多く生息する狼の魔物である。爪、牙、毛皮が氷を纏っているのが特徴であり、主な攻撃手段は氷の牙と氷の爪。それから、遠距離で攻撃する手段は持っていないのが弱点かな。
狼の俊敏性は持ったまま氷の能力が使えるので、Fランクにしてはかなり強い魔物だ。これなら、簡単に負けてしまうこともないのではないかと思う。
よし。闘技場にエントリーし、対戦相手が決まったら久々の戦闘開始だ。
あとがき
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