贈り物【小鳩と魔族】

 久しぶりに会った異世界出身の少女は金髪になっていた。どうやら失敗した魔法薬を頭から被ってしまったらしく、明日には戻るらしい。


「あの、シュヴァルツ様はどちらに……」

「先程お会いしたんですが、何故か不機嫌になってしまわれて」


 そうだろうなと従僕は思う。今の髪の色では、主人が見繕った髪飾りは似合わない。

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