第12話 シメル
そろそろ本気で小説を書くかどうかを決めたほうがいいかな。
ここを去って別のサイトで書くのも手ですが、どうやら知られたくない人たちにまで知られてるみたいだし。
近隣の変な人とか、俺の尻を追いかける変な奴らとか、いつまでこんなことを続ければいいのだろう。
諦めの悪い人たちに、死ぬかどうかまで追い詰められて、手を差し伸べてくれた人がもしいたとしたら、その人に律儀な取引を要求されて、こき使われたり、洗脳されたりしたらどうしよう。……。
こんな風に考えてしまうのも、僕の病の特徴らしいです。
被害妄想って奴ですね。
頭が禿げてデブで、コミュ障の俺と付き合いたいみたいな声が聞こえてくる。
もの好き過ぎるし、尻を追いかけるしか脳がない連中なんて不気味で全然魅力がない。
そんな連中を総じてストーカーと呼んでます。他に呼びようがない。
この問題を解決したら次は何に悩むんだろう。
この世界に生まれたことを心底後悔している。
生まれ変わるという宗教観で今まで生きてきたが、生まれ変わらないで、そのまま宇宙の塵になって消えたい。
煩悩ってのが誰しもあって、それは欲求で誰しもが持つもの。
金がほしいとか、女とやりたいとか、そんな物欲は誰もが持つもので、それが満たされるために働いて、取引に使えるものを得て、入手する。
元々の欲求がなければそれは叶わないことで、人はみんなそういうのを持っているんだそうです。
まあ、いろんな宗教や哲学ありますからね。
自分の信じた道を行くしかないですよね。
休日も何となくかったるくて、何かしようにも意欲がなくて、欲を満たすにもリスクがあって。
食えば太る。ゲームやったり映画観た分、時間をロスする。
何をしたいのかわからん。
死にたいが痛いし、色々迷惑がかかる。
自分より大変な人がいるのにこんなことで命を断つのも馬鹿げている。
ストーカー何とかならないかなあ。
あいつらのせいで、俺は病気になった。仕事を辞めざるを得なくなった。入院せざるを得なくなった。
首元に包丁を刺すイメージを時折強く思い浮かべる。
相手の胸に突き刺して、ストーカーも数人いるから全部やったら死刑になるだろうか。
母はどうなる。
妹家族はどうなる。
俺はどうすればいい。
強く生きるというのは、アイツラの気まぐれとお遊びにぐっと無視して、耐えることだろうか……。
苦しい人生だ。
他人の勝手気ままに何でこんなに思い悩まなければならない。
辛い、しんどい。
もう四時半だ。一日が終わる。
このしんどさから解放されるにはどうすればいいんだろう。
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