第9話
真一が麻衣の所に泊まるときは一泊だったり三泊だったりするのだが、毎回、別れが寂しすぎた。
麻衣は、必ず「いってらっしゃい」言うようにしていた。真一も「いってきます。」
切なくて…でも、必ず帰ってくる。
どうせ帰ってくると洗濯物を置いていく真一。
帰って来るときは、お土産も持って帰ってくる。
次に、帰ってくるときまでに、たくさんの真一からのお土産と、私物に麻衣は安心感を得る。
そして、毎日のラインと、電話に…。
いつも帰ってくると、すぐに缶ビールを開けた。
2~3缶飲む。そして、居酒屋や、焼き鳥屋での
デートを楽しむ。
真一は、いつも優しくいた。
麻衣は、真一の存在が嬉しく女であることの喜びを感じ手放しでは、もちろん喜べないことはわかってはいたが。
自分の気持ちを押し殺して、大好きな真一を手離すなんか出来ない、と何回も何回も同じ答えが麻衣の脳に刺さった。
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