第7話

それからは、二人とも夢中になった。

気がつけば、麻衣の部屋に真一は通うようになった。

もちろんお店にも必ず、だが、そのあとは決まって

部屋に行き、二人で愛を確かめあった。


麻衣は不倫なんて、だめと思っていたがこんなにも引き込まれて行くことに抵抗できずにいた。


麻衣は冷静に考えることもあった。

別れを告げることを…。

麻衣は自由だが、真一は家庭がある。何度も、何度も考えても、結論はいつも同じだった。

麻衣の人生の中で、真一の存在はいなくてはいけないと。


「何があっても諦めるな!」

と、真一も本気だった。

「絶対、諦めない、何があっても…。」

麻衣は、不安じゃないと言えば嘘になるが、真一を想う気持ちが上回っていた。

不倫関係だとしても、いられるときはずっと一緒にという考えは二人、一致した。

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