防災大好きJKが難攻不落の騎士様を落としてみせます!!
虹都れいん
第1話 通学路
2020年。
災害大国、日本。
これは災害に怯えた少女と世界を救った騎士の物語。
ホイッスル、携帯ラジオ、ポリ袋、輪ゴム、乾電池、ライター、ロープ、モバイルバッテリー、ヘッドライト、自立式携帯トイレ…。
よし!全部ある。
津沢美波は大きなポーチをスクールバックに詰め込んで家を出た。
「おはよー」
美波は隣に住む加地星華と合流する。2人は小学校からの親友である。
「おはよう。美波。相変わらず荷物多いね」
「当たり前でしょ。30年以内に大地震が起こる確率は70〜90%だよ。備えあれば憂いなし。防災グッズ持ち歩かない理由がない!」
「家に置いとけば充分でしょ」
「いやいや、星華は分かってない。家にいる時に災害に遭うとは限らないじゃん。だから毎日持ち歩く事に意味があるの」
はいはい。何度も聞いたよ。と星華には聞き流された。
そろそろお気づきかもしれないが津沢美波は防災オタクなのである。
今もスクールバックに入っているのは教科書ではなく防災グッズ。(教科書は学校に置き勉してある)
美波と星華の家から高校までは徒歩10分。
美波はもちろん高校までの危険ポイントは頭に入っている。(マンホールの位置や崩れそうなフェンスなど)
この道は車がほとんど通らないから安全。
美波は安全な横断歩道しか渡らない。
…はずだった。
「美波!」
星華の声が聞こえて横を見ると走ってくる星華の姿と大きなトラックが目の前に迫ってきた……。
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