珈琲とラブストーリー
祭 仁
第1話 A.M.2:59
午前2時59分。
名古屋駅が一望できる深夜のファミレスは、クリスマスということもあって、別々の2つのケーキを分け合う番とキャリー鞄を持って、うつ伏せになっているスーツの男が数人いる。ウエイトレスも暇を持て余しているのか、同じテーブルを何度も拭いている。
店内には、Monicaの『Taxi』が流れている。珈琲の重たい香りが音楽と交じって、ゆっくりとした時間を生み出している。
そんな空間に異質な存在として、彼女がいた。
彼女は、4人がけのテーブル席に座り、布製のブックカバーの本に目を落としている。
頼んだであろう珈琲は店内に居座る為の口実のために頼んだのか、一切口を付けずに離れた所に置いてある。珈琲が熱を失っていることから、店内に入ってから相当な時間が経っているのが伺えた。
そんなとき、ある男が彼女に声をかけた。
時間は、丁度午前3時に差し掛かったところだった。
珈琲とラブストーリー 祭 仁 @project0805
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