8

 季節は夏。ここは俺の部屋楽園の中。灼熱の地獄が広がる外から、蝉の声や子供ガキの姦しい声が聞こえて来る。


「この金が、欲しいかー!」


 エデンの中で俺、田中が野口さんを掲げていた。


『[ウォォォォォォォ!!!]』


 叫び答えるは我が友、吉田([]←のやつ)と山井(『』←のやつ)。


「この金が!ほしぃかぁー!!!!」


『[ウォァァァァァア!!!!]』


 俺らは今、男3人で暇潰しの遊びを始めていた。(ゲーム機器はこの前吉田が粉砕した)


「よし!お前ら。この金を今から隠す!これを制限時間内に見つけることができたらそいつにやろう。ただし!もし見つけられなければ!その時は、わかるな?」


『笑止千万!それがしが見つけられぬとでも!?』


[フフフ、貴様のような者に、先を越されるわけもない。せいぜい、今のうちに負けた時の言い訳を考えとくんだなぁ!ハハハハハハハハハハ!!]


 2人は意気揚々と答える。


「制限時間は3時間だ。これを過ぎても見つからなければ、罰ゲームだ。ただし!一つしか隠さないから誰か1人は罰ゲームを受けてもらう。」


『前置きはいい!はやく、早く隠してくれ!俺は今、金の亡者なのだ!』


 くっ!こいつ、暑さでやられてやがる!


「まぁ落ち着け山井。今から隠す!ただそのために、今から貴様ら2人はこの部屋から出てもらう!」


[覚悟のうえじゃ。はようせんかい!]

『楽しみに待っているよ。せいぜい急いだ隠すんだな!』


 そう言葉を吐き出して部屋を出ていく。扉が閉じた瞬間、外から2つの悲鳴が響いた。


『うぐぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!』

[کدرېیخەسبذسقېملسفلننیزححذفثشث تندعزلر]


「吉田!くそ!早くしなければあいつ、化け物になってしまう…!もうあんな惨劇(ゲーム機器粉砕事件)は起こさせねぇ!」


〜ちょっと後〜


「いいぞ!今から3時間以内に見つけ出せ!宝探し、スタート!!!」


バァァン‼︎‼︎‼︎‼︎


ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!金は俺のモンダァ!]

[ئزدریزاوگتابقوخبامبانتاۋتلقمادەنکبل《めちゃんこはやく見つけてやんぞ☆》]


 波乱の宝探し、スタート!!

次回に続くぅ!

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