第12話 お酒の誘惑
両親の実家は『お酒』に寛容だった
お酒に強い親戚を持ったもので
実家に帰ると大人は飲酒をしてた
どこか店に寄って飲酒しても
「大丈夫、家すぐそこだし」とか言って
代行を頼まないのが普通だった
本当はダメだし警察に捕まっちゃうのに
そういう時に限って警察って見回ってないもんで
飲酒運転が減らないのかも今では思う
自分の父親は『お酒が好き!!』っていう人では無かった
お酒を呑まざるを得ない時は呑むし
家では少し嗜む程度だった
昔はそういう人だった
自分が小学校の時は
よく父親の会社の花見に連れてってくれて
車で来てるからソフトドリンク飲んでた
ある時を境に『飲酒運転』するようになった
その帰り道、車が蛇行しまくって
車に乗ってた会社の人が
「危ない!!危ない!!」だとか「運転止めよう」とか説得されてたものの
父親は「大丈夫、大丈夫」とか言いながら運転を続けてた
それからかもしれない
お酒の道に走るようになったのは
お酒を買うように家を追い出され
小学生だった自分はお金を握りしめてコンビニに買いに行った
今だったらすぐ通報ものだろうけど
『追い出された』とか言われて
『仕方ない』と思ったのだろうか
お酒を買わせてくれて帰ることが出来た
あの後、母親の機嫌が悪くなり
2度目の追い出しを食らった
さっきお酒を買ったコンビニに寄った時
「もうお子さんにお酒を買わせないでくださいね」
って言った店員さんの言葉も
きっと父親には届かなかっただろう
この時はまだ知らなかった
お酒のせいで人生狂わされるなんて
【追伸】
飲酒運転には法律でキツく罰則されています
違反したものは罰金・懲役が課されます
同乗者も同様です
この話については法律の取り締まりがさほどない時の実話です
決して真似しないようお願いします
また「買えと追い出された」等の発言があった子どもに出くわしたら、すぐに通報してあげてください
隠れ虐待の可能性があります
小さな気づきで児童虐待の死亡ケースが減ります
ご理解頂けると幸いです
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