ソウル・ソウル

algo

第0話 在りし日の災禍


戦時録音記録より


ザザッ——


周囲でものが焼ける音や爆発音が響く。


「おい!誰か!いないのか!」


「ここだ!どこにいる!」


「誰の声だ!おーい!こっちだ!瓦礫に足が下敷きになって動けないんだ!早く助けてくれ!」


「そこに居のか!」


声と足音が段々と近くなる。


「あぁ!ありがとう!」


瓦礫を押し除ける音がする。


ザザッ——


音が止むと、悲鳴と咆哮が聞こえ、音割れが起こっている。


「おmえ、たすkてyる%よ\+_“」


「頼m!来ないでkれ!あっちに行k!」


骨が砕ける音がする。


「%#^*pw/*%#}y;\|<>^‘g,‼︎‼︎」


「嫌d、、、⬛︎⬛︎たく>#{な-*#い、、、」


肉を引き裂く音がする。


ザザザザッ————


————————————————————


戦時資料より

西暦21⬛︎⬛︎ 11月13日 曇り


戦場 東京 


敵勢力 Bark

    日本全土にわたって侵攻中


負傷者数 0人

死者数  36人

生還者数 0人


戦況   著しく劣勢

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る