アルテミットGeweL〜究極を目指す最強少女の成長期！〜

プロローグ

はるか昔、神は人類を誕生させた。

　しかし人類は神の逆鱗に触れ、神の世界を追放されてこの星に追いやられてしまう。

　数千年後、人類は行き過ぎた文明を用いて神の領域である大宇宙に進行しようとした時、神は粛清として人類の文明に隕石を落として壊滅させた。

　残された僅かな人類は、数千年の時をかけて再び文明を発展させ、大宇宙進行を目前とした時、神の粛清が落とされ文明は再び壊滅する。

　いわゆる『文明回帰』である。

　数度の『文明回帰』を経て、再び人類が大宇宙に進行しようとした時、大宇宙から『幻獣(ビースト)』が飛来し、世界を破壊し始める。

　凶悪な『幻獣』によって人類が滅亡の危機に瀕したその時、宇宙から『光の魔法使い』と『闇の魔女』が降り立った。

　２人は『幻獣』を追い詰めるも、瀕死となった『幻獣』は大地に溶け込こむ。

　それ以降、大地から『悪魔』が湧き出して人類を襲い始める。

『光の魔法使い』と『闇の魔女』は人間と協力して『悪魔』と戦うも、双方に意識のズレが生じ、その影響で男と女のいがみ合いにまで発展してしまう。

　やがてそのいがみ合いは『光の魔法使い』と『闇の魔女』の戦いとなり、その隙を着いて『悪魔』が『光の魔法使い』に取り憑くも、『闇の魔女』に打倒された。

　しかし、男と女のいがみ合いは続き、男の暴挙に激怒した『闇の魔女』は、全人類に呪いをかけ、魔力を宿す事に。

　その呪いは血となり後世に受け継がれ、大地より湧き出る『悪魔』との戦いの歴史は何千年と続く。

　今より、約350年前に巨大な『悪魔』が沸き立った時、世界に７人の少女が強力な魔力を覚醒させて、巨大な『悪魔』を殲滅した。

　巨大な『悪魔』殲滅以降、凶悪になっていく『悪魔』に対抗すべく、人類は世界各地に教育施設を建設し、より強力な魔法使いを育成するようになった。

　この日本にも世界屈指の養成施設があり、『日本三大魔法学園』と呼ばれている。

　ひとつ、本州の最北端の青森県にある『私立稲葉白兎学園』

　ひとつ、本州紀伊半島東部の三重県にある『聖シルフィーエルス魔法学園』

　ひとつ、九州北部の福岡県にある『私立アリシア魔法学園』

　これは世界屈指の魔力を誇る『神之原家』に生まれた少女が、最強から究極へと成長するサクセスストーリーである。