第284話 ゲームをプレイして『こんなはずじゃなかったのに!!』と怒ったことはありますか?
ゲームをプレイして『こんなはずじゃなかったのに!!』と怒ったことはありますか?
私、商業ゲームも同人ゲームもフリーゲームもたくさんプレイしてきて『こんなはずじゃなかったのに!!』と怒ったことってたくさんあるんですけど、今でも怒ってるゲームの筆頭は、フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』です。
私フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』のことはずーっと怒り続けてるので、たぶんこれからも怒りの感想を書くと思います。私の気が済むまでは書く。
そもそも、私がなぜフリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』をプレイしようと思ったのかというと、私がすごく面白いと思った長編ファンタジーSLGを制作してくださったゲーム制作者の方が、ご自身のブログでフリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』が『高難易度だけど名作ゲーム』というようなことを記載して、褒めていたからです。
フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』のゲーム紹介ページには『クレームは受け付けない』とはっきりと記載されていて、私はゲーム制作者の方に直接文句を言うことは無いので(ひどいゲームに当たってしまったら、愚痴をこぼしまくることも自分のテリトリーで怒ることもありますけど)全然気にしていなかったのです。
だって、ひどいゲームだったら、私が面白いと思うゲーム制作者の方が『名作』って言うはずないでしょ。
それ以前にもフリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』のレベルアップ時のスクリーンショットをツイッターに公開しているプレイヤーの方をちらっと見かけたことがあって、そのスクリーンショットの画像は、アトル王女というキャラのレベルアップ時、何の能力値も上がらなかった……という結果を示す画像だったんですけど、それってまあまあよくあることなので「なんでそんなことわざわざ、スクリーンショットに撮影してまでSNSにアップするんだろうなあ」と、私は呑気に思っていたのです。
ごめんなさい。情報をアップしてくれたプレイヤーの方。
私、その情報の大切さを、理解していませんでした……。
『私がプレイした時の』フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』には難易度が二つしか無くて(今は、たぶん毎ターンセーブできる難易度が加わっていると思います)難しい難易度の説明には『この難易度を選ぶとゲームがクリアできない可能性があります。興味本位で選ばないでください』的なことが書いてあって、その隣に『易しい』難易度があったんですよ。
まさか『易しい』難易度を選んでも『運が悪ければ』キャラが弱すぎてゲームをクリアできないことがあるなんて思わないでしょー!!
中盤(アトル王女が森で迷子になるまで)は普通に楽しく遊んでいたのです。
5ターンセーブ縛りですけど、そんなに不便じゃなかったし。
多彩なキャラと多様なイベントで面白かったのです。
でも!! 突然!! 難易度が爆上がり!!
前の章までは普通に攻撃が通っていた敵に、攻撃が通らない。
しかも反撃を食らって一撃死するんですよ!!
5ターンセーブ縛りなのに……!!
必死にダメージ計算をして『この攻撃はしのぎ切れる!!』と確信して配置したのに、敵がクリティカルな致命攻撃を繰り出してきて、ダメージ計算式の意味が無い!!
もう本当、お祈りゲームでした。
「敵がクリティカルな致命攻撃を出さなければ生き延びる」っていう……。
そしてレベルアップの上限値が20に制限されているのに、レベルアップ時何の能力値も上がらないことが同じキャラで何度も起きるんですよ!!
信じられる? 竜騎士キャラが敵に攻撃したらダメージ0だったんだよ……!!
その場では竜騎士キャラしか敵を倒せない状況だったのに!!
だから私は、レベルアップで竜騎士の『力』パラメータが上がるまでセーブとロードを繰り返しました。
信じられる? 5ターンセーブ縛りの仕様でレベルアップで竜騎士の『力』パラメータが上がるまでセーブとロードを繰り返すことを強いる『易しい』難易度なんて、もう全然『易しく』も『優しく』もない!!
それでも、私フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』を頑張ってプレイしてしまったんですよ……。
『ヴェスタリアサーガ』の最終章では、私の全ての苦労が報われると、根拠もなく信じていたのです。
こんなにひどい意地悪の波状攻撃を仕掛けてくる『易しい』難易度のゲームを作るゲーム制作者の方に、慈悲の心なんてあるはずないのにね。
私は自分もゲーム制作をするので、長編ゲームは、長くゲームに付き合ったことが報われる結末にする……という固定概念があったのです。
でもフリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』の最終章は本当にひどかった。
敵に攻撃が通らず、敵の攻撃で一撃死する味方キャラは初期位置に集めてまとめて待機、少し強いキャラは『姿を隠して』『一撃死させる』雑魚キャラの相手をしました。
『姿を隠して』『一撃死させる』雑魚キャラは、階段からどんどん沸いて出て、本当に最悪でした。
階段を塞げばその敵は出なくなるんですけど、その階段まで行けない!!
しかも階段を塞ぐ人員を裂けない……。
最終章にたどり着くまで死力を尽くしたので、武器等は尽きかけていました。
だから、私、攻略情報サイトで見た最終章の宝物庫に行くことを楽しみにしていたのです。
それで、心を込めて育て、高いクラスチェンジアイテムを使ってクラスチェンジをさせた盗賊キャラに、私が持っている最強の短剣を装備させて、宝物庫に行かせたんですよ。
そうしたら『姿を隠して』『一撃死させる』雑魚キャラに一撃で殺されたのー!!
それで、追い詰められた私はどうしたのかというと、男主人公と天馬キャラの二人で逃げ隠れしながらボスを目指し『男主人公が騎馬キャラにクラスチェンジしたせいで』ものすごく遠回りの道を地道に進んで、それで男主人公の専用武器でラスボスを一撃で倒しました。
クラスチェンジしない『歩兵』スタイルだったら、最短距離でラスボスを倒せたんですよ!! ひどいマップ……!!
フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』はレベル上限が20なので、本当は、レベル上限に達したキャラは使わず、弱いキャラを育てるべきなんですけど、弱いキャラだと反撃を受けて一撃死するからレベル上げもできず(5ターンセーブ縛りで、キャラロストがあるので)私は結局、レベル上限に達した強い少数のキャラだげで強引に戦いを勝ち抜いてきたのです。
だってそうするしかなかったんだものー!!
『ヴェスタリアサーガ』の男主人公をクラスチェンジさせるアイテムはゲームの終盤近くに登場するんですけど、私、待ちわびてたのね。
それでクラスチェンジ時に、クラスチェンジすると元に戻れないけど、それでもいいかって聞かれたのです。
いいに決まってるでしょー!!
と思ったんですけど。最終章のあのひどいマップがあったから『クラスチェンジすると元に戻れないけど、それでもいいか』と尋ねたのだと、最終章のひどいマップを見て気づきました。遅すぎるでしょ……。
そもそも、クラスチェンジをしたことを心底後悔するようなひどいマップを『易しい』難易度の長編ゲームの最終章にぶちかましてくるのは最低だー!!
そんなわけで、私はフリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』が大嫌いです。
フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』の私がプレイした難易度が『難しい』だったらまだ理解できるのよ。
身の程をわきまえず『難しい』難易度に手を出した私が悪いのです。
でも、敵ばっかり強くなって、味方のパラメータ値を上げなかったら理不尽な難易度になるに決まってるでしょう!!
しかも、強い武器を持っているキャラしか使い物にならない!!
私が心を込めて育ててクラスチェンジまでさせ、レベル上限値まで強くしたキャラは、特別な固有武器を全く持たない設定だったので(そんなこと知らないよ!!)最終章で、本当、何の役にも立たなかった……。
だから本当フリーゲーム『ヴェスタリアサーガ』は地雷。
***
もう一つ、ひどい目にあった同人ゲームがあります。
その同人ゲームは、私が買ったゲームの後に販売された作品は、私が『ひどい!!』と思った部分が全部改良されているっぽいので、名前は出しません。
ちゃんと、ひどい部分を改良してくださるゲーム制作者の方は偉いと思う。
そのゲームは男女主人公選択可で、体験版で、私は女主人公を選んでプレイしたんですけど、ものすごく楽しかったのー!!
女主人公/幼なじみ男子/女主人公の妹というパーティーメンバーでプレイしたんですけど、一定距離を歩くと幼なじみ男子が女主人公に話しかけてくれて、プレイヤーがその会話に選択肢を選んで答える……という構成でした。
その選択肢が面白くて、正統派の乙女ゲームの主人公っぽい回答と、ユニークな性格の面白い女子キャラっぽい回答があって、私は感動しました。
「もしかしてゲーム本編では、女主人公の性格によって、発生イベントが変わったりする……!?」とものすごく期待していました。
ところが!!
ゲームで発生するのは主人公以外のキャラ同士の会話で!!
女主人公が恋愛相手に選べるのは実質、幼なじみ男子一人で!!(私は現地で出会う医大生/美形キャラとの恋愛もあると思ってた。そのキャラは女主人公じゃない女子キャラと結婚して、エンディングはその結婚写真です。最悪!!)
恋愛方面だけでも、すごく最悪な思いをしたゲームなんですけど、推理方面でもめちゃくちゃひどくて、何度プレイしても『バッドエンド』になって「なんでー!?」と思って……。
バッドエンドになると、アイテムとか全然引き継げなくて、プレイ時間と労力は全部無駄になってしまって、でも『何が悪いのか』ということが全くわからず、だから攻略掲示板で質問すらできなかったの……。
それで困り果てた私は、そのゲームの攻略情報を検索して、とある親切な攻略ブログにたどり着いたのです。
その時にわかったんですけど、そのゲームは『丁寧にNPCから話を聞いて』『いろんな場所に行ってみる』という行動をとっていると『時間切れ』判定になるらしかったんですよ。
どうすれば正解だったのかというと、ゲーム制作者の方が『必要』と判断して設定しているイベントだけをこなす……というのが正解だったようです。
そんなのわかるわけないじゃないのよー!!(でもわかってるプレイヤーの方は一定数いました。その攻略情報ブログを記載したプレイヤーの方もその一人です)
それで攻略情報に基づき、頑張ってプレイして、頑張って超強いラスボスを倒したら、真っ黒な画面に一行『とあるキャラが行方不明になった』で終了。
嘘でしょ……?
ラスボスを倒すために雑魚敵を嫌々撃破しまくって、この結末……?
それで攻略情報ブログを見直したら、私が取りこぼしていたフラグがあったので、再度チャレンジして、やっとのことで真ENDにたどり着いたわけですよ。
その結果が他人の結婚式の写真よー!! なんでよー!!
女主人公は何をしてたと思う?
女主人公と幼なじみ男子(恋愛イベントクリア済み。イベント一個しか無かったけど)と女主人公の妹キャラの三人でカフェでお茶してるんですよ。
それ、攻略失敗したノーマルENDの風景でしょ……。
せめて、恋愛ENDになったキャラと二人だけでカフェにいるとかだったら、まだ納得したけど。
というゲームをプレイしたことがあります。
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