第33話 ネット小説での『人気』とは何だと思いますか?
ネット小説での『人気』とは何だと思いますか?
私は『人気が欲しい』という書き手の方をよく見かけるのですが、ネット小説における『人気』とはなんでしょうか?
私は、カクヨム様ではない無料小説サイトで生産メイン/男主人公でNPCとの交流もある、私好みの面白いVRMMO長編小説を読み通して、その作家様を信頼するに至ったのです。
なので、その作家様の新作の『男主人公がファンタジー世界を生きる小説』も一話から読み始めたのですけれど、その作家様の言葉に不安を感じました。
『この小説が読者様から一番人気があったので連載します』という記載があったのです。
『人気があったから連載ということは、ポイント評価が伸びなかったらどうなるの……?』という一抹の不安を抱きながら、私はその小説を読んでいました。
ゲーム要素がない男主人公のファンタジー小説なので、特に評価等しないで読んでいました。
その小説は男主人公+かっこいい男性キャラ(友人)+変な喋り方をするヒロインという構成で「これ、本当に『人気』が出るのかなあ……?」と思っていたんですけど、おそろしいほどに評価ポイントは伸びず、おそらくこちらの作家様のVRMMO長編小説が好きで読んでいた読者様の多くは去ったのだなと私ですら確信するほどでした。
たまに『男主人公のファンタジー小説(ゲーム要素無し)』と『男主人公のVRMMO小説』を類似作品と捉える方を見かけるのですけど、ゲーム要素好きの私から見ると、ゲーム要素がある小説と無い小説は全然違います。
ゲーム要素がある小説は「私だったらこのスキルが欲しいなあ」とか「私だったら、このクエストはこういう解き方をするかもしれない」と思いながら楽しむのですが、ゲーム要素が無いファンタジー作品は、ただひたすら『主人公の生きざまを見る』感じなのです。
それで、私が読んでいた『男主人公がファンタジー世界を生きる小説』は更新が停滞しました。
おそらく『人気』が無いから更新が停滞したのだと思いました。
人気が欲しいなら!!
新作も生産メインのVRMMO作品を書けばよかったのに!!
『人気』が出ない小説を放棄する作家様を、物語好きの読者(私)は見限ります。
小説を放棄するのであれば『更新を停止しました』というアナウンスが必要だと思うんですよね……。
タイトルに【更新凍結】と記載してくださる作家様は親切だと思います。偉い。
カクヨム様ではないサイトに、とある書籍化作家様(私、その方の名前をまだ覚えています)が、全ユーザーが見えるところにメッセージを記載していたのです。
(ユーザーページからのリンクがありました)
私は、その作家様の男主人公のVRMMO作品を読んで『VRMMO作品のキャッチーな要素をうまく組み合わせて構成しているんだなあ』と思ったことがあり、でも、私は『VRMMO作品』の人気要素の一つである『モンスターとのバトル』がそんなに好きではないので(一回戦ったら10回くらい別のことをしてほしい。私自身は雑魚戦闘を延々続けるのは嫌で、FEライクなファンタジーSLGでは会話やストーリーがなくバトルばっかりだとプレイしません)その方のVRMMO作品を読むのはやめたんですけど、どんなメッセージを書いたのか興味があったのです。
興味があったから読んだんですけど……それ、絶対に、楽しみにしていた小説が更新しなくなって悲しい思いをした人の前で言っちゃダメなこと……!! ということが書いてあってものすごくびっくりしました。
たぶんご本人は、善意100パーセントなんだろうなあとは思ったんですけど、私はその方の小説はもう二度と読みません。
何を書いていたのかというと『人気が出ない小説にいつまでもしがみついていても書籍化できないから、人気が出ない小説は切り捨てて、人気が出る小説を生み出せるように努力した方がいい』というようなことです。
『書籍化』までは、その手法でおそらくいけると思うのですけれど、書籍化した本が売れなかったらその小説を放棄するというようなことを繰り返していたら、相当なレベルの面白い小説を売らない限り、書籍を購入してくださる読者様の数が減っていくのは自明だと思うんですよね。
だって、人気が出なかったら続きを書かない作家様の小説、買う?
私は元々、ネット小説の書籍は買わない読者ですけど、今、唯一買おうと思っている『十二国記』の作家様が「人気がなかったら続きを書かない」と公言したのを見たらもう絶対に小説を買わないです。
その作家様の小説を一度買ってくださった方こそ、次も買ってくださる可能性が高いのだから、絶対に大事にした方がいいと思うの……!!
『人気』=『カクヨムリワード』であるなら、私はすごく納得します。
『カクヨムリワード』=『収益』がたくさん欲しい!! というのはすごくわかりやすいです。
『カクヨムリワード』は基本的にPV(広告表示)で増えるので、一話の文字数を増やしたり、更新頻度を増やしたり、小説をきちんと完結させたりすれば、PVが増える(と思う)ので、小説を完結まで読みたい私にとって嬉しい結果になりそうな気がします。
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