第6話
3年生になったら、クラス替えで、やはりもののみごとに2年生の時の好きな友達と別々になってしまった。必修クラブをみんな何にするのか、またしても聞いていなくて、私はマンガ・イラストにして、週1で、1人で好きな可愛いイラストを描いていた。まわりのみんなマンガやイラスト描くの好きな子ばっかり集まってて、めちゃめちゃ上手い子もいて、すぐにでも連載するんちゃうかって思えるほど上手で面白かった。もう連載しててもおかしくないレベルやった。もしかしたらもうすでにあの時、連載していたのかも。
3年生の時の文化祭で、クラスでみんなで映画を撮影した。主演の男女とも、普段は学校であまり見掛けないんだけど、すでに大阪で芸能活動をやっている感じで、クラスで文化祭用に映画をつくる時には学校に来ていて撮影に参加してくれてた。私も出演したり、声をあとから吹き込んだりした。
3年生になり、みんな進学したり就職したり、それぞれやけど、大学に進学を希望する子は理系の子が多くて、しかも理系やのに、けっこうみんなイケメンやった。理系でカッコ良い男子が多かったから、将来、世界のために何か凄い発明をしてくださいねって、毎日いつも教室の後ろの私の席から、その子の背中に向かって、心の中で思ってた。
私は好きな美術で進学することにした。この高校に来て、まわりのみんな私のことを女子のように見てくれて、女子のように接してくれたから、それがいちばん嬉しくて、この高校に来て良かったんやなあと思えた。みんなが自然に私のこと女子として考えてくれてたから。特別、何も言わなくても。自然にわかってくれてた。
高校の近くに百人一首とかで知られてる伊勢さんの伊勢寺もあって、伊勢さんの句とかも、なんとなく好きやったから、それに導かれて、この高校に来たのかなあと...
本当は女子大に行って勉強したいんやけど、それはちょっと現実的には無理やからなあ...
先生として女子大に行くことなら出来るなあ~って思った...
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