第49話 赤い液体
そこで西條からの通話は一方的に切られた。
それと同時に俺は金持ち、それも財閥と呼ばれるレベルの金持ちに喧嘩を売るという意味を本当の意味で理解するのであった。
しかしながら俺はまだ本物の金持ちに喧嘩を売る怖さは知れたのだが、俺がしてきた事の罪の深さは理解出来ておらず、本物の金持ちである西條に喧嘩を売った故の現状であるという事は理解出来ているのだが、だからと言って俺はここまで叩かれるような事はしていないと思っていた。
何で俺だけがここまで言われないといけないんだよ……何だかんだでみんな同じ事をやってんじゃねぇかよ。
そう思い、西條祐也から世間へと俺の怒りが向かい始め、しかしながら俺一人ではどうしようもないという事は理解出来るため柄にもなく一人いじけかけたその時、玄関が開く音が聞こえ、次いで人が中へ入り歩く足音が聞こえて来るではないか。
何だかんだ言っても親は親であり子は見捨てる事は出来なかったという事なのだろう。
西條がいる前は従順なフリをして、深夜になるとこうして俺を夜逃げさせてくれるという事であると俺は判断して、嬉しさのあまり足音に警戒心を裂く事なく、お足音が聞こえる方向へと走り出す。
もし、息を殺してその足音を聞いていれば家族のものではない事、さらに靴のまま家に入って来ている事は直ぐに理解できたであろうし。
「親父っ! お袋っ! そういう作戦なら初めに……あ? 誰だお前」
初めに目に入って来たのは長い黒髪はボサボサで目に正気は無く、唯ならぬ雰囲気を出している背の低い女性であり、俺の両親ではないと気づいた瞬間には彼女は俺に向かって突進してくるではないか。
「ひっ!?」
俺は女性の行動に反応できず思わず受け止めてしまった後に、気味が悪くなり力の限り投げ飛ばすと、女性は面白いように吹き飛び冷蔵庫に激突してそのままへたり込むと、衝撃で開いた冷蔵庫の明かりと「けけけけけけけ」という女性の独特な笑い方で思わず恐怖から小さな悲鳴をあげてしまう。
「ちっ、ただの気狂いかよ。 あれ?」
そう思ったその時、俺は足に力が入らずそのまま膝をついてしまう。
「くそっ、この俺が腰が抜けたっていうのかよ。 情けない……は?」
しかしながら、膝に手を当て立とうとするも、床がヌメッておりな立ち難くなっていた。
その滑りが何なのか床を見てみると、それは赤い液体らしく、どうやら俺の腹部に刺さっている包丁が原因のようである。
そう理解するのに俺は数十秒間もかかってしまったのだが、どうやら先程の女性が俺に突進してきた時に刺されたのだと理解する。
──────────────以下本編とは関係ないです( ´ ▽ ` )
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さよなら
かなぁーしぃーみのーぉー
むこうぇとーぉーー
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