週末フリーエッセイ

ちょっとした不調が多いと病気の時に気づきにくいから気をつけろ

　火曜の朝、急に下痢をした。

　普通ならここで体調を心配するところだが、私はストレスで下痢をしやすいので

「疲れてるのか……今日は早めに寝よう」

　と、あまり重く見ずに大学へ行った。

　1限が始まる直前に腹痛を起こすが、トイレに行きそびれたため、そのまま教室に行く。

　なんとか1限を終え、しばらく空きコマなので昼食を買ってどこかで待つことにした。

　……なんか変だ。寒気がする。

　それも「寝不足だから手足が冷えてるのか」としか思わず、やはり重くは見なかった。

　早めに昼食を食べて外に行き、体を温めることにした。

　それで寒気はしのいだものの、今度は暑すぎる。

　やっと異変に気がつき、大学の診療所へ。

　熱が出ていたので帰り、病院を予約する。

　その後、病院で抗原検査とPCR検査を受けたのだが、抗原検査は陰性だったのでとりあえず帰った。

　水曜日、PCRも陰性だと電話で連絡があり、コロナではなさそうなので安心した。熱は下がってなかったのでどのみち休みだが。

　その日は昼頃から下痢が再発した。

　木曜になっても下痢は続き、とうとう冷水と固形物を断つ羽目になる始末。結局その日は白湯、スープ、粥で過ごした。

　ちなみに、その日は体を温めるために生姜湯も飲んだのだが、梅肉入りの生姜湯を作って飲んでみたらかなり楽になって驚いた。

「こんな『おばあちゃんの知恵袋』みたいなやり方が一番効くのかよ！」

　内心でツッコミを入れた。実際、なんとも古典的なやり方だ。

　ちなみに、しばらく実家との通話で病状の連絡をしていた。

　医者をやっている父が言うには、食あたりの症状らしい。

　それはさておき、金曜に熱は下がった。

　午後からは下痢も楽になり、夕方には買い物に行けるようになった。

　その後、土曜にはほぼ快復して、今朝（日曜）にはもう本調子だ。

　しかし、普段から軽い下痢が多いために重い下痢まで見過ごすとは予想外だった。

　体調の心配ばかりするのも面倒だが、不調に慣れるのも困ったモンだ。

　今後は普段から体調を整えることを重視して……といっても、そういうやり方で上手くいったことがないので困る。

　なお、本調子とは言ったが、今は下痢の後遺症（？）で尻が痛い。

　まったく、食あたりの厄介さには閉口するばかりだ。