来訪

「ハル、、、」

シャワーの音とハルの影が妙に生々しい。

シャアアアという音が途切れた隙をついて

俺はハルに尋ねた。

「なんかお客さんきたっぽいよ」

「ん?」

ハルは折り戸をガシャアと開けたもんだから

俺は

「っっ!!」と思わずのけぞった。

「おおおおい、急に見せ過ぎ!!」

「え、いんじゃん。どうせすぐ見るでしょ?」

「ばかっ。陰キャは見慣れてないの。

女のからだなんか!」

「で、なんか用?待ちきれなくてお風呂場でしたいの?」

「ちち違うよ!ハ家に誰か来たの!

呼び鈴が鳴ったんだけど出るべきかどうか迷って」

「出なくていいんじゃね?どうせ訪問販売の類でしょ?」

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