楽勝

「うん、まぁ、いいけどね。

そのうち幼馴染ちゃんのことは忘れるっしょ、、、?」 


上目遣いで胸元を見せてくるあたり、あざとい。


なんだかんだでハルは嫉妬深いらしい。

もう少しアッサリしてるかと思ったけど、

まぁ、可愛いヤンデレなんじゃないかと俺は妙に自分を納得させた。


ハルはこの日は徐に俺のベッドのへりに腰掛けて、


「もう既成事実作っちゃってもいい気がするけど、、ねぇ?」などと誘ってきたが、

俺はぐっとこらえた。


「いや、今日はやめておくよ…」


「そかー、残念だな」


「定期考査の結果まで待つかぁ…

シンジってば、分かってはいたけど

草食系だなぁ」


「そうしてよ」


俺はハルを帰るように促し、玄関まで送り届けてから

部屋に戻った。

まだ、いいんだ。

事に及ぶには時期尚早な気がするし。



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