第3話
帰って来たのはおかしな返事。
「なんで…なんだろうね。」
「村長さんがそうしたの?」
「いいや、彼じゃない。」
「遊び場近くのガミガミおばさん?」
「いいや、違うね。」
「せっかち屋さんのユサユサおじさん?」
「いいや、そうじゃない。」
「だったら、誰なの?」
「まぁ…ボクなんだがね…」
口をカパっとびっくりおめめ。
わたしはますます分かんない。
「やっぱり…神父様なのね?
でも…その本人もどうして分からないの?」
「そんな目で見ないでおくれ…
というのも、失くしたのはボクなんだが
決めたのはボクじゃないみたいなんだ。」
だから…おかしいわよね?
「分かんないよ…じゃあどうやって
神父様はそれを知ったの?」
「キミもココにいるんだからさ
今日ベッドから起きたわけだろう?
小鳥のさえずり包まれて。
山羊のいななき聞きつけて。」
「うん…そうだけど。」
「あったかくって優しい朝。
今日だって。その通りって思ってた。
でもね、起きたらお気にの頭巾の中に
入ってたんだよ?どうやってだろう。
日曜日のミサは失くなりました。
はいそうですか。しかたないだろ?
決まってしまっていたんだからさ。」
日曜日のミサ 乙太郎 @otsutaro
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日曜日のミサの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます