第3話

帰って来たのはおかしな返事。


「なんで…なんだろうね。」

「村長さんがそうしたの?」

「いいや、彼じゃない。」

「遊び場近くのガミガミおばさん?」

「いいや、違うね。」

「せっかち屋さんのユサユサおじさん?」

「いいや、そうじゃない。」

「だったら、誰なの?」

「まぁ…ボクなんだがね…」


口をカパっとびっくりおめめ。

わたしはますます分かんない。


「やっぱり…神父様なのね?

でも…その本人もどうして分からないの?」

「そんな目で見ないでおくれ…

というのも、失くしたのはボクなんだが

決めたのはボクじゃないみたいなんだ。」


だから…おかしいわよね?


「分かんないよ…じゃあどうやって

神父様はそれを知ったの?」

「キミもココにいるんだからさ

今日ベッドから起きたわけだろう?

小鳥のさえずり包まれて。

山羊のいななき聞きつけて。」

「うん…そうだけど。」

「あったかくって優しい朝。

今日だって。その通りって思ってた。

でもね、起きたらお気にの頭巾の中に

入ってたんだよ?どうやってだろう。

はいそうですか。しかたないだろ?

決まってしまっていたんだからさ。」

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日曜日のミサ 乙太郎 @otsutaro

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