ポケモンGO

1.『ポケモンGO』との出会い(KAC2022の加筆修正版)

 もともと自分はライトゲーマーで、いろんなジャンルのゲームをちょっとずつかじるゲーマーだった。ハマればCDや二次を買いあさり、それだけでは抑えられないパッションを自分で二次を書いて昇華させる。その一方でハマらなければ、全キャラ攻略しないと物語がわからないギャルゲーや乙女ゲーでも完全クリアはできなかった。


 そんな自分が数年ゲームに触れなかったのは、ハマると夢中になる度合いがヤバいのを自覚していたからだ。さすがに子育て中はヤバいだろう、と。


 しかし、もうそろそろゲームも解禁していいのではないか。


 そう思って一番最初にスマホにダウンロードしたのが「ポケモンGO」だった。


 ちなみに自分はポケモン世代ど真ん中でありながら、今まで出てきたポケモンゲームはまったくのノータッチ。名前を知ってたのもピカチュウとピチューだけ。


 なぜなら最初に数種類販売されて交換ありきで図鑑を埋めると聞いてげんなりしたからだ。


 それでどうして今さら手を出したかといったら、位置情報を使った小説を書いておきながら自分はやったことないのはマズいなと。位置情報がどれだけの精度なのかを知りたかった。


 動機はたったそれだけ。


 あとは「ニュースになるくらい流行っていたのだから、面白いんだろうなぁ」くらいだった。


 いざ始めると、基本的に説明書を読まない自分は、なにやら博士が説明してくれるのを話半分に聞いて、できることをどんどこ進めた。よくわからないままボールを投げても無数に出てくる可愛い生き物をどんどんゲットできる。楽しい。


 最初はレベルもポコポコ上がるので、まったく詰むことなく二日間ぶっ通しで楽しんで、レベル20代に入ったあたりで、ちょっと困ったことになった。


 ポケモンがいっぱいでこれ以上ゲットできないのだ。

 ボールももっと欲しいのに、道具もいっぱいになった。

 いったいどうすればいいんだろう?


 もちろん課金すれば解決するのだろうが、無料範囲でできる方法はないんだろうか?


 このあたりでようやく先輩トレーナー(ポケモンGOをしている人のこと)に話を聞き、色々とわかってきた。


 どうやらジムとやらに自分のポケモンを配置すれば、そのポケモンがジムにいた時間分1日最大50ポケコイン(ゲーム内通貨)を持って帰ってくれるらしい。


 それを貯めてアイテムを購入すれば、ポケモンも持ち物の容量も増やせるのだとか。


 なるほど!!


 そこからはひたすらジムに配置、ポケモンゲット、配置、ゲット。


 すでに5周年を迎えており攻略サイトも充実しているので、疑問があればサイトを参照し、再びボールを投げまくる日々を送った。


 なにが楽しいのかというと、新しいポケモンに出会えるのが嬉しい。


 外を歩けばその辺にジム(自分のポケモンを配置できたり、伝説のポケモンが登場して複数人と協力して戦ったりする場所)や、ポケストップ(無料でボールやアイテムをもらえる場所)があるので、やたらと散歩に出かけたくなる。


 大きな公園や体育館などは一種類がまとまって出ることがある(ポケモンの巣)ので、数時間も散歩すれば個体の最上級まで進化させることだってできる。


 そのうち、CP(レベルみたいなの)、星(攻撃力・防御力・HPヒットポイントが0~3星で表現)、色(通常色と色違い)にも意識がいくようになると、当たり前ながら、できる限り強く、珍しいものが欲しくなってくる。


 レイドバトル(トレーナーたちが自分のポケモンを持ちより強大なCPを持つポケモンと戦う特別なポケモンバトル)も、最初はまったく参加していなかったけれど、強いポケモンが作れるようになると、参加して、より強く珍しいポケモンをゲットできるようになった。


 ポケモンバトル(3体まで自分のポケモンを出せる対戦)もあり、時期によってさまざまな条件(属性や上限CPが決まっている)のポケモンで、世界中のトレーナー自慢のポケモンと自宅にいながら対戦できる。


 しかも飽きさせないように、ほぼ3ヶ月で大きな区切り、その中でも1日~数週間刻みでイベントが開催されている。


 これがちょうど「今いるポケモンたちをとるのに飽きたな」と思うくらいに切り替わるのがうまい。


 1週間にしても、月曜日朝9時に先週歩いた分に対するリワードとしてボールやポケモンの卵などがもらえる。


 月曜日は1ポケコインでリモートレイドパスというジムの根元に行かなくともレイドに参加できるパスがもらえる。

   ↑

(リモートレイドパスはコロナ時期の特別仕様だったようで、今はリモートパスじゃない道具と交換できるようになりました。残念)


 火曜日は夕方6時~7時まで一種類のポケモンがピックアップされて発生する。


 水曜日の夕方6時~7時はレイドアワーでレイド数が増える。


 月イチでピックアップポケモンが朝から夕方まで、もしくは数時間、大量に発生する。


 イベント中は博士からの依頼というカタチでリサーチを頼まれて、クリアできると報酬に道具やポケモンがもらえる。

 リサーチはイベント期間限定のものと、数年かけても大丈夫なものがあるのがありがたい。


 基本は、スマホ上でボールを投げてポケモンをゲットするだけ。


 それだけなのに、めちゃくちゃ楽しい。


 たまたま色違いだったり、星が多かったりすると、テンションはうなぎ登り。

 図鑑に登録されるたびに、ニマニマしてしまう。


 あと、ポケモンがいちいち可愛い。


 デザインが好きなポケモンを相棒にすると、スマホ上で一緒に散歩している気分になる。

 それがまた、いじらしく動いてくれて、本当に可愛い。


(そのポケモンらしい細かい仕草や、投げたボールが外れたらアシストをしてくれたり、道ばたで見つけたなにかを勝手に持って帰ってきたりなど)


 ちょっと様子を見るだけのつもりが、今やすっかりハマって一喜一憂している有様だ。


 おかげで、外出に後ろ向きだったのが、「新しいポケモンに出会えるかも知れない」と思えて前向きになれたので、本当に感謝している。


(ポケモンGO上の地図がわかりやすいので、GO画面を見ながら目的の場所に行くこともあるし、ジムにうつっている現地写真を見て「近所にこんな知らない場所があったのか行ってみよう」という発見や出かける動機にもなっている)


 ポケモンGO、運営様、ありがとうございます!!


 レベル38になればポケストップを設置できるかもしれないらしいので、そこまでは続けたい。「自宅にいながら回せる場所にポケストップを設置したい!」との一念で、ついに38になれたのだけど。


 『私が見つけた素敵な場所♡』を写真で投稿して『いいね!』的な共感が増えたらゲーム内で採用される仕組みらしく、SNSが苦手な自分としてはハードルが高すぎて、いまだ投稿できず><。

(てか、そんな素敵ポイントが自宅からまわせる位置にないorz)


 カーブボールが投げられない間は泣きそうだった「カーブボールでグレート連続5回」もできるようになったし、ポケモン100匹なら名前も言えそうだし、かけだしトレーナーにはなれたかな?


 YouTubeでゲンガーやコイキングやヤンチャムの公式アニメを見ると、自分好みのジュブナイル作品でびっくりしたり。


 pixivでは、ポケモンと一緒に暮らしている日常漫画がたくさん読めたり。


 意識しない間は目にも入らなかったけど、今では「ポケモンって、妖怪というか妖精というか、愛されている存在なんだなぁ」と思うようになった。


 ただ、どのポケモンも可愛すぎて、なかなかイチオシを選べないのが難点。

(デザインが好みじゃ無くても一緒にいたら可愛く感じてくる不思議)


 GO内で、一番経験値が大きいのはフレンドと大親友になったときだとか。


 それを聞いて、一番最初にポケモンゲームが数種類発売され交換ありきだったのを思い出し、「あぁポケモンゲームって、ずっと『誰かとつながるためにある』んだな」と、ブレない部分に、なんだかじーんとしました。

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