第78話 210

「よし!210達成!」


レベル上げを再開して約1月ちょいで、レベルが210に到達。

これで2匹まで下僕を吸収できる様になった。


「おめでとう。ユーリ」


「ふふ。また一つ、闇の覇道への駒を進めたわね」


レベル上げは、アイシスを含めた3人でやっていた。

本当はクレアと二人でやる筈だったのだが、自分ももっと強くなりたいって事で、彼女は無理やり空いた時間を使って参加してきている。


ほんと、強引な奴だ。

まあいいけど。


因みに、聖なる剣の他の6人も参加したがっていたんだが、流石にそれは断らせて貰っている。

数が増えれば増えるほど、俺自身のレベル上げの効率が悪くなってしまうからな。


「さて、じゃあ吸収するか」


俺は接収を使い、オーガをもう一体吸収する。


1体吸収時のステータスがこれで――


Lv :210

HP :6,601/6,601

MP :2,515/2,515

筋力 :5,799

魔力 :2,222

敏捷性:3,646


2対吸収したのが――


Lv :210

HP :12,624

MP :4,041

筋力 :10,905

魔力 :3,811

敏捷性:6,611


これだ。


「筋力とHP4桁とか。しかもここからまだ2体分強くなるんでしょ?滅茶苦茶ねぇ」


どれぐらい強くなったのか聞かれて答えたら、アイシスに軽く引かれてしまう。


「まあ死霊術師は最強だからな」


自信満々に、そうハッキリとアイシスに言い切る。

俺の知らないアップデートで相対的弱体化を受けているとはいえ、その程度で死霊術師の最強は揺るがない。


まあ少し気になる点があるとすれば、精霊装備だな。


精霊から入手できる譲渡不可のクラス専用装備らしく、かなり強力な物だそうだ。

護衛さんも所持しておらず。

情報は人伝てで聞いただけなそうなのでその詳しい詳細までは知らないそうだが、信じられる情報筋から入手した情報だそうなので、強力である事自体は間違いないとの事。


レベルキャップ上昇の入ったアップデートで、明確に死霊術師は弱体化させられている。

その流れで、クラス専用装備でも差を付けられている可能性は高い。

そのため、度合い次第では最強からの陥落も考えられた。


まあとは言え、ほとんど誰も持っていない装備は考慮外でいいだろう。

それにあくまでもレジェンド装備無しの、通常レベルの話だしな


レジェンド装備の効果は破格だ。

精霊装備が強力と言っても、それ以上って事はないだろう。

そして同じフルレジェンド装備で他職と比較した場合、死霊術師はぶっちぎりの強さとなる。


つまり死霊術師最強!


「よし!今日のレベリングが終わったら、暫くは休みだ」


「何かあるの」


「ああ、下僕を更新しに行って来る」


リスクの事を考えてオーガで止めていたが、此処まで強くなれば余裕で更新できるだろう。


更なるパワーアップが俺を待ってるぜ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る