生活で使える心理学【恋愛編】

葉月 カイン

困ったらとりあえずウォーキング!【同棲カップルケンカ解決法】

「ちょっとユウマ! また着たものカゴに入ってないじゃない!」


「うるさいなあ‥‥‥神経質だなユイは」


 私、ユイと彼氏であるユウマは最近、アパートで同棲を始めた。住み始めたばかりの時は、ユウマの優しい性格もあって幸せな生活だったのだけれど──


「カゴに入ってないくらいいいだろ? ちゃんと近くに落ちてるんだし」


「はあ? ちゃんと入れるだけじゃない! 大体いつも私が家事をほとんどやってるけど、少しは手伝ってよ!」


「こっちは仕事で疲れてるんだ、早くご飯作ってくれよ」


「もういい! 今日はご飯作らないから! コンビニでもどこへでも買いに行って!」


 そう言い、私は自分の部屋へ駆け込んだ。本当に些細なことだけど、同棲を始めてからというものユウマの悪いところが気になってしまい、遂に我慢ができなくなってしまった。


──ただ少しだけ家事とかを手伝って欲しいだけなのに


 取り敢えず外を歩いて頭を冷やそうと思い、玄関へ向かう。ユウマは本当にどこかへご飯を買いに行ったのか、部屋にいなかった。


「あ‥‥‥」


 外を歩いているとユウマと遭遇してしまった。咄嗟に見るのを拒む。ユウマが嫌そうな顔をしているのを見たくなかった。


 私はそろそろ帰ろうと思っていたので帰路に着く。ユウマも買い物が終わっていたので、擬似的に一緒に帰る形になってしまった。かなり気まずい。


──しばらく無言で歩いた後


「さっきはごめん、家事も大変だよな」


 ユウマが不思議と謝ってくれた。正直私も怒りよりも、妥協案みたいなのが思い浮かんでいた。


「私もごめんなさい。ユウマが仕事を頑張ってくれているから贅沢できているのに‥‥‥仕事が大変で疲れている時は、カゴに入ってないくらいで怒らないようにするね」


「うん、疲れていてもカゴには入れるよ。家事もできる限り手伝うよ」


「ユウマ──うん!」


 こうして、私達は仲直りできた。




【今回のまとめ】


 ウォーキングはケンカによって狭くなった視野が広くなるので、仲直りの方法の一つとして覚えておくと良い!




 






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