61日目(6/13)ハリセンボンは美味い

 6月13日。今日もひどい雨。死んだように眠る。


 10時くらいに一度目が覚めて、ヨーグルトをもそもそ食べる。そのあとすぐ眠くなって、昼寝。2時くらいまで寝ていた。

 それから買い物。横殴りの雨なので私は運転を許可されなかった。母の運転で飛行機のチケットをとりにいったり、母の役所の用事につきあったり、買い物をしたり。車のドアを開けるだけで雨がうちこんでくる。

 用事が終わったのは3時半すぎ。母が祖母に連絡を入れる。「おばあちゃんはね、亭主や子供が帰ってくる時には、主婦は家に居なきゃいけないって人なの」「監視されているみたいでいやだよね、でもあと数日の辛抱だから」「あなたがいるから今はでかけられているけど、帰っちゃったらお母さんは家から出れなくなるかもね」「いいなあ、あんたはもうすぐ帰れて」母の愚痴はとまらない。


 帰ってからチビたちとおやつ。それから夕飯づくりを手伝う。今日は肉じゃが。芋を剥いている母の隣で、にんじんと玉ねぎを切る。

 肉じゃがの鍋のほかに、異彩を放つ鍋が一つ。きのうのハリセンボンが入っている鍋である。骨の割に食べられるところが少ないので、少し煮えたら、母が身をむしって鍋に入れる。思いのほか出汁は弱く、味噌には負けそうなので、お吸い物にした。味付けは私。いくら塩をいれてもいまいちしっくりこない。まあまあのところでとりあえず落ち着かせる。

 ハリセンボンは出汁こそ弱いけれど、身は上品な白身で、弾力があっておいしい。前にバイト代をはたいて食べたふぐに似ていた。


 ごはんを食べてからは、弟と五目並べをやる。ルールを知らなかったので説明してもらい、一戦目は負けたが、二戦目で勝てた。それから弟と一緒に洗い物。そのあとはスイッチの「遊び大全」で、五目並べと似たようなルールの「コネクトフォー」をやった。こちらも勝てた。が、その直後にやった「エアホッケー」ではボロ負けした。弟のミスで入った1点以外に得点できず、実質5対0で終了。「お姉ちゃんゲーム下手あ」とげらげら笑われた。


 なんだか今日はずっと眠い。このごろ雨が降るといつもそうだ。


 社会復帰、できるのかなあ……。


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