39-40日目(5/22-23)躁と鬱
39日目。5月22日。長編を書き終わったハイで早く目が覚める。いつもなら二度寝するところだったけれど、この日は二度寝もできず、起きて祖母の手伝いをしていた。母一家は愛校作業の日だとかで、学校の掃除に言っている。昼前に帰ってきた母たちに冷たいコーヒーを出してやる。
車庫で煙草を吸っていた時、外でがしゃんと音が聞こえた。一緒にいたおじさんが驚いて様子を見ると、弟が植木鉢を割ったところだった。
おじさんは弟を叱った。おじさんからその話を聞いた母は、何かただならないものを察したらしく、弟を別室へ連れて行った。しばらくすると弟のしゃくりあげる声が聞こえてきた。新しい学校になって色々とうまくいかないことが多く、ストレスが溜まっていたようだ。
母は手が空かないので、私と妹と二人でそばをゆで、昼ご飯を作った。小さな鍋で5人分のそばをゆでるのは難しかった。そばができあがり、しばらくして母が戻ってきた。みんなが食べ終わる頃、弟が出てきた。少し落ち着いたように見えた。
色々と溜まって見えているのは、弟だけではない。妹も、妹なりに我慢していることが多いようで、今度は私が妹の話を聞くことになった。末っ子だから、みんなが許されていることを自分だけ許されないのがつらい(例:私はまだシャーペンを買ってもらえないのにお兄ちゃんだけ持っていてずるい、私は遠足なのにお兄ちゃんだけ修学旅行なのはずるい)という趣旨が主だった。他にも、お母さんに怒られるのが嫌、気持ちよく歌っている時に「今は歌っちゃダメ」と注意されるのが嫌、お兄ちゃんにあれこれ教えてあげた時に「知ってる!」と不機嫌になられるのが嫌、など。
小さいなりにたくさん我慢しているのだなあ。とは思うし、生まれつき足が悪いことを「自分はどうしてダメなんだろう」と責めるなど、驚くくらい思いつめている部分もある。けど、正直分かってあげられない部分も多い。「そうなんだね」「つらいよね」と相槌を打ちながら、同じような話が延々と続く中、必死に「お姉ちゃん」を演じる。
その後はチビたちにつきあってゲームをしたりお絵かきをしたりして、6時ごろには「ちょっと休ませて」と部屋に戻るなり寝てしまった。そのまま翌朝7時まで爆睡だった。実に13時間睡眠。ほぼ気絶だ。
40日目。5月23日。死んだように寝ていたので体中が痛い。なんとなく気分も身体も重い。長編をあれだけ早く書けたのは、もしかしたら躁状態だったのかもしれない。小説をがんばったことと、「お姉ちゃん」を長々と演じたことの反動だろうか。
だけど今日も午前中から教習。今日は応急救護を習った。コロナ対策で心臓マッサージを自分で練習することはできなかった。時代を感じる。
教習が終わって、母が迎えに来るまでの間、近くのケーキ屋さんでケーキを2つ買った。帰りに母と2人で食べた。おいしかった。
帰る頃にはメンタルは少し回復していた。夕方ごろ、髪の後ろを刈り上げてもらって、少しすっきりした。いい気分。
何事も、がんばりすぎは禁物だなあと思うゆきこであった。
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