弱者とともに歩むには

NOTTI

第1話:弱者と強者は紙一重 ①

最近、○○難民、○○差別など様々なワードが飛び交っているが、これは大きな問題ではなく、一種の偏見のような形ではないだろうか?そう感じる理由として、“自分の置かれた環境が基準化されて、優劣を決めることが一般化している”のではないか?と考えたからだ。例えば、○歳で結婚した。という場合を考えてみる。この○の部分が25の場合と17の場合では聞き手側の印象が異なるだろう。しかし、これは視点を変えれば肯定的な少子化対策の解決に向けた糸口になると思う。25歳で結婚した場合、周囲は素直に祝福する人の方が多い。なぜなら、成人年齢を超えて、きちんと経済的に自立しているとみなすからだ。しかし、これが17歳になると周囲は疑問を持つ人が多いだろう。なぜなら、17歳という年齢から連想されるのはほとんどの人は学生だと思うからだ。つまり、経済的には完全な自立をすることが難しい年齢で結婚しているとなれば疑念しかないだろう。しかし、これは決して悪いことではない。これはいわゆる早期結婚という選択をしただけで、無計画でも若気の至りでもない。最近の世間的な目を見ると10代で結婚する人に対する冷酷な目が向けられることが多い。しかし、彼らは自分たちで決めたことなのに結婚してはいけないの?と肩身が狭くなっていく。法律上も“男性側が18歳以上、女性が16歳以上であれば婚姻を認める”と記載があるのだから、決して法律を違反しているわけでもない。その他にも経済格差により、自分より下にいる同級生や後輩・部下や新入社員など自分よりも下に居る人に対して卑下する人もいるが、これもまた間違っている。なぜなら、自分のポジションが永遠に保証されているわけではない。むしろ、そういう行為をすることでもしかすると降格する場合もあるということを念頭に置かなければいけない。


 これは学校に限った話だが、自分のお気に入りの後輩をいじめていれば注意するが、そうでなければ放置してしまうのもこの心理から来る物だと推測できる。そもそも、弱者は努力すれば強者になれる。しかし、強者は何もしなくても強者として君臨することが出来る。つまり、立場が上の人を利用して、逆らえないようにマインドコントロールすることで強者は君臨することが出来る。しかし、そのようないじめは後々大きな問題に発展する。例えば、彼らの中に双方の事情を完全に把握して行動する人は小学生程度ではあまり存在しないが、中学生になると、さらに外堀が広くなるため、他校から来た同級生の情報も安易に手に入れられる。しかし、これらの情報を手に入れるためにはリスクも伴う。それは、小学校時代の素行に関して教員側には情報が伝わっているため、入学と同時にマークされる可能性があるということだ。これは決して、この話に限られた物ではないが、小学生時代に起こした素行により最初から周囲からも警戒されてしまう。そんな状況下において、同等の行為を繰り返すことは欠陥のある橋を渡るような物だ。つまり、一見普通の橋に見えてもどこかが破損している、どこかが点検未実施など何かしらの不利な状況が自身に降りかかってしまう。


 だからこそ、弱者を大切にすることで万が一の時に自分が助けてもらえることもある。そういう関係を構築させるような思想の一般化などを目指す必要があるのではないかと考える。前項で例として出した結婚年齢もそうだが、早く結婚したからといって、何かが不足しているわけではなく、仮に不足していたとしてもそれを周囲が補うことで円滑な成長戦略として構築することが可能となるため、晩婚化も避けられる。

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